きよぼん

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲のきよぼんのレビュー・感想・評価

4.0
物語をつくるとき大変なのは、スタートさせるときと、終わらせるとき。キャラの確立、設定の紹介、エピソードの回収とか、やるべきことをやらないといけないからです。これを映画の三部作になぞらえるなら、1作目がスタート、3作目が終わらせるときだと言えるでしょう。

じゃあ2作目は?というと「一番おいしいところ」になります。前作で観客ウケした面白い要素が増大され、確立したお馴染みのキャラが動き回るのですから、ファンにはたまらない娯楽作品になることが多いです。三部作だと2作目が一番好き!という映画も多いのではないでしょうか。

1作目と3作目が大変と書きましたが、だからといって、2作目はつくるのが簡単というわけではありません。前作からバトンを受け取って、確実に次へとバトンを渡す。期待を持たせるのが「面白さの2作目」としての大切な役割と言えるでしょう。

そんな三部作の2作目の「おいしいところ」をたっぷりと楽しめる今作。ハン・ソロ、レイア、チューバッカなどのお馴染みのキャラクター。雪上戦、小惑星の宇宙船の追いかけっことてんこ盛りで楽しめます。その間にルークの成長と生い立ちが明かされ、最終作への期待を抱かせるという物語全体の役割もこなす秀作です。

そしてやっぱりダースヴェイダーVSルークのライトセーバーのチャンバラは燃えます!やっぱりねえ、自分はスターウォーズといえばこれなんですよ。あんまり評判良くないですが、EP2の闘技場の大乱戦も好きで、あのシーンだけブルーレイで50回くらい観ました。それぐらい好き!

「ローグワン」の観客動員が伸びなかったのは、やっぱライトセーバーチャンバラがなかったからじゃないですかねえ。

スターウォーズの中で一番好きな作品にあげられることも多い今作。3部作の2作目としてお手本のような作品だと思います(上から目線)
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