うどん

パルプ・フィクションのうどんのレビュー・感想・評価

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)
4.3
再鑑賞。でも、初の劇場鑑賞!!

ワッショイ、ワッショイ!

タランティーノ監督の音楽センスがとにかく好きで、今作で流れる音楽もやはり最高!
人間描写がみっともなかったり、暴力的だったりで、リアルさを描けているのが魅力的。どうでもいい会話からの、怒涛、静寂、興奮、焦り…など、緩急をつけて見せ場をしっかり演出するのが本当に上手い!
今作では時系列がバラバラで、それぞれのエピソード、服装・小物・人物が次第に繋がっていくつくりに大興奮。

5ドルのシェイクが飲みたい!
他作品も劇場上映してください…!

以下、好きな点を細かく。

冒頭のカップルの会話からもう魅入られた。ティム・ロスの演技もアマンダ・プラマーの狂った感じの演技も好きだ。そして流れるオープニング曲で、キタキター!劇場で聞くとこういう感じなのかと鳥肌がたった。

すっかり顔の四角いトラボルタ。長髪とニヤケ顔、あの目つきを大画面で見れてニヤニヤが止まらなかった。美しいユマ・サーマンもごちそうさま。「キル・ビル」の要素がチラ見するところに興奮。この2人の物語パート終盤で起こるぶっ飛び、売人の家で男2人はヒヤヒヤ顔なのに女は好奇心と興奮の顔つきなのが面白い。最後の笑えないジョーク、トラボルタの投げキスにクスリ。殺し屋とそのボスの妻、という2人がかけ合うこのパートが一番好き。

続く、ブルース・ウィリスのパートは、何というか、奇妙。ブルース演じるブッチの感情の起伏がすごい。大事な時計を彼女に忘れられて、彼女には優しく声をかけるけど、一人になった途端あれこれ叫んでいて、そういうところが何だかリアル。自宅での出来事から、道路での出来事、逃げ込んだ先での災難……見所満載。殺し合っていたはずのマフィアとのラストのかけ合いには笑う。

トラボルタとサミュエルの話は、最初と最後に描かれる。オープニング曲が途中で別の曲に切り替わるが、それが2人のドライブ中の音楽に繋がるという細かいつくりが好き。サミュエルの達観、聖書の一節の語りに対して、トラボルタはどこか抜け感があって、2人のやり取りに見入ってしまう。「レザボア・ドッグス」同様、黒いスーツで身を包むが、ダサい服装に着替えると滑稽で、2人の幼稚さというか間抜け感が露わになったよう。ハーヴェイ・カイテルの声が好き。レストランでのやり取り、オチ、あっぱれでした。
うどん

うどん