そうか、コレ…渋谷シネクイントでやってたのか。。記憶がない。この頃のシネクイントと言えば公開映画のチョイスがハンパなく絶大の信頼を置いていたのですが…たまに『クイーン・コング』とか『カスタムメイド 10.30』とか超駄作をやっちゃったりするんですよねぇ。この映画もそっちの類になりますね。

一応報告しておきますが、グロヅカ洋介は出演してません。

森下千里が結構好きだったんですが、どこ行ってしまったんでしょうね。やっぱり旬を過ぎる前に何か特技を世に知らしめておかないとグラビアアイドルは難しいですよねぇ。。そう考えると小池栄子は凄い。

それはさておき…映画研究部にふりかかるホラー映画な訳ですが…オカルト的かと思いきや得意の人間狂気の方が怖い的な流れになるんですが…いかんせん出演者様の演技力が乏しくて狂気を感じる事ができません！！

しかし、映像に映りこんでくる能面姿のお化けは何とも不気味で効果音も相まってドキっとします！２回ほど。ホントそこぐらいですかね。この映画の見所は。

グラビアアイドルだからといってお色気ショットがある訳でもありません！！

なかなかこの映画の意義を見出しにくい…難しい映画です！！

• #片腕２００５年公開映画

茶番かよ系。

グロヅカというタイトルだがグロくはない。パーンパーンパパパーンパーンパーンパパパーンというビックリした時の音楽だけが耳に残る。
しかし怖くはない。面白いわけでもない。

ただ能面は怖い。ただそれだけ。

女子大生のアイとマキは、演劇研究部のナツキ、ユウカ、ヤヨイらを巻き込んで映画研究部の復活第一作の撮影の為合宿を企てるが、出発当日、彼女らの前に予期せぬ人物が現れる…というストーリー。
元グラドルで今は議員の森下千里主演のホラー・サスペンスです。「おんなだらけのこわいはなし」三部作の第一弾として製作されました。
出発当日、引きこもりのタカコとマキの姉でかつて映研部員だったヨーコの2人が現れる。一行は人里離れた山奥にある寮に辿り着く。そこは7年前に映画研究部が「グロヅカ」という作品を撮影した場所であり、その撮影時に一人が行方不明になり、一人が発狂し部はその後休部になっていた。マキはその出来事を題材にした映画を撮影しようとしていた。翌日、持ってきた食料が何者かに盗まれ、7人は疑心暗鬼に陥る。やがて主演女優のナツキが姿を見せなくなり、という内容です。
「おんなだらけ」というだけあって、グラビアアイドルを中心とした若手女優だけ出てない作品で、「グロヅカ」というタイトルからスプラッターな作品期待してましたが、これは「安達ケ原の鬼女」をもとにした能の「黒塚」をもじったタイトルなんですね。
不気味なフィルムを見つけた女子大生が、映画研究部を復活させるためにそのフィルムを再現しようと演劇研究部を巻き込んで山奥に撮影合宿に向かうも、謎の殺人鬼に襲われる、というこじんまりした和製「スクリーム」や「ラストサマー」って感じの作品ですね。肝心の惨劇が起き出すのは後半中心になってて、前半は特に惨劇とかは起きたりしないんですが、取り巻きの後輩ユウカとヤヨイ連れて来たワガママなナツキが持ってきた食料が盗まれたことで険悪な雰囲気になり、さらに引きこもりであまりよく思われてないタカコを元映研部員のヨーコが連れてきたこともそれに拍車をかけたりして女だらけの中でギスギスしてドロドロした空気感を醸し出しています。
主人公アイを演じる森下千里の演技もそんなに悪くないんじゃないかなと感じました。演じたアイのさっぱりした性格もあってたんじゃないかな。絶叫演技も悪くなかったのでは。サービスシーンはシャワーシーンくらいです。三津谷葉子演じるマキはやたら人犯人扱いして直球で「あんた犯人でしょ？」「あんたがやったんでしょ」というキャラで、ギスギス感に拍車かけてます。引きこもりのタカコ延じた安藤希は不気味な雰囲気よかったけど、折角この人使うならもっと怪しくて狂気に飛んだキャラにしたら良かったのでは。イマイチ中途半端に感じた。血塗れでアイの足掴んで離さない所は不気味さ溢れてて流石という感じでした。
直接的なグロ描写は無くて、気づいたら死体になってるという感じなのでグロさや怖さは感じませんでした。
主人公達が発見したフィルムの、祈る能面姿の女の頭にもう一人の能面がナタ振り下ろして、頭から血を流しながら倒れる映像は不穏さと不気味さ感じさせてくれる映像になってました。
能面に着物姿の殺人鬼のビジュアルは良かったですね。後半で血塗れでナタ持って暗い寮の中に入ってきて探し回る姿や、夜の森の中を小走りで追い掛けてくる姿は怖くて良かったですね。横移動でスッと背後に現れる所も怖かったですね。能面ってホラー映えするんですね。これは日本ならではの殺人鬼っぽさも出しててもっとホラーに取り入れても良いんじゃないかなと思います。
終盤で明らかになる犯人は意外性狙うならこの人だろうなと思ってたので、「だろうな」と思いました。あのフィルムを見て目覚めたっぽいけど、「アイが大好き。アイになりたい。だからアイを食べちゃうね」って所はヤンデレ百合感感じさせてくれて良かったです。
ラストの伊藤裕子見る限り、フィルム自体が呪われてて、見たものを狂気に誘っていくのかな？7年前の事件の事もよくわからなかったですね。「もっと二人で話し合う機会をもてたはず」ってことは揉めてたのかな。
低予算のアイドルホラーとしてはまあまあの出来の作品ではないかと思います。「おんなだらけのこわいはなし」シリーズは二作目の「ナイチンゲーロ」で打ち止めになったようですね…