kazu1961

パリの恋人のkazu1961のレビュー・感想・評価

パリの恋人(1957年製作の映画)
4.0
▪️Title : 「パリの恋人」
Original Title :「Funny Face」
▪️Release Date:1957/09/28
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-160 再鑑賞
▪️My Review
とにかくオープニングからオシャレでファッショナブル、そして劇中もカラー、カラー、カラー!!この映画の素敵なところは、主演の2人が素敵なのはもちろんですが、ファッション的な見所が多いところ。私がファッション系の仕事についた一つのきっかけになっています。
ジョーを見出すディックのモデルは、VOGUEで活躍したカリスマフォトグラファーのリチャード・アヴェドンです。さらにディックが活躍するファッション誌の編集長役のモデルは、同じくVOGUEのカリスマ編集長・ダイアナ・ヴリーランド。そしてジョーが着るハイファッションの数々は「麗しのサブリナ」や「ティファニーで朝食を」でも愛用したジバンシィのデザインです。
更に、ファッションフォトの名手リチャード・アヴェドンが手掛けたポップなビジュアルにも注目(←オープニングのグラフィックはキュートでした!!)。この映画を見てデザイナーになったデザイナーは、ほかのどの映画よりも多いと言われています。影響を受けたデザイナーにはジェフリー・バンクス、アイザック・ミズラヒなどがいるんですよね。
更に見どころは、ミュージカルならではのうたとダンス。オードリーはバレエの基礎を活かした踊り、特に、カフェで見せる前衛ダンスは素晴らしです。彼女の魅力である、豊かな表情がダンスの中でも見られて、とてもいいですね。そして、アステアの傘やコートを使ったダンスに驚き。長回しでゴマカシがききません。この時、アステアは58歳ですが実に軽やかです。
もう一つの見どころは、オードリーの役どころ。
彼女が演じるジョーは、哲学という世界観にこもり、人と関わること自体を本質的に避け、目立たないようにする彼女のファッションは地味そのもの。それが、ディックによって本来持つ魅力を見出され、女性として開花し始めます。しかしながら、その魅力を正しく使えない困惑から、再び自信のない状態に戻る悲しみを繰り返します。そして、安堵。。。この役どころを豊かな表情の変化とともに見事に演じています。
ディックが撮る写真の数々、“funny face.”ならぬ“Super cute face”ですよね。オードリーの魅力全開です!!
パリを舞台に繰り広げられるジョーとディック2人のラブ・ストーリー。オードリー・ヘプバーンにとっては初めてのミュージカル映画で、オードリー自身が歌っているんですね。
物語は。。。
ファッション誌のために新たなモデルを探しているカメラマンのディック・エヴリー(フレッド・アステア)は、古本屋で働くインテリ娘ジョー・ストックトン(オードリー・ヘプバーン)に才能を感じ取ります。彼女にモデルとなって、パリで開かれる雑誌のカバーガール発表パーティーに出席してほしいと頼むディック。ファッション業界には興味のないジョーだったが、パリに行けば尊敬するフロストル教授に会えるかもしれないと話を受けることに。。。
ほんと、ファッショナブルでキュートな作品、私の人生に影響。与えた作品です!!

▪️Overview
「雨に唄えば」などミュージカル映画の名作を多く手がけたスタンリー・ドーネン監督が、オードリー・ヘプバーン&フレッド・アステア共演で描いたシンデレラ・ラブストーリー。ニューヨークのファッション誌「クオリティ」の編集長から新人モデルを探すよう命じられたカメラマンのディックは、古本屋で働く女性ジョーをスカウトする。ジョーは崇拝する哲学者フロストル教授が暮らすパリへ行けると聞き、モデルを引き受けることにするが……。2013年、特別上映企画「スクリーン・ビューティーズ Vol.1 オードリー・ヘプバーン」にてデジタルリマスター版上映。(引用:映画.com)
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