祖国、怖いわけ…ない!
スティーブン・スピルバーグ監督 2004年製作
主演トム・ハンクス
勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、7月9日はトム・ハンクスのお誕生日です。
トムクル(トム・クルーズ)
トムハ(トム・ハーディ)
トムヒ(トム・ヒドルストン)
トムホ(トム・ホランド)
トムブラ(トム・ブラウン)←ヘンナノマジッタ
コヤトム(小柳トム)←モハヤ、チガウ
有名なトムは多数いますが、その中でもやっぱりトム・ハンクスは別格の演技派。略して"トムはん"とは言わないけど……( ¯−¯ )フッ
ハリウッドの中でも、かなり好きな俳優の1人。
誠実な人柄が役にも現れていますよね。
フィルモグラフィを見ると、好きな作品だらけですもんね。
【トム・ハンクス】
1956年7月9日、カリフォルニア州コンコードの生まれで、今日で64歳になりました。
本名、トーマス・ジェフリー・"トム"・ハンクス
大学卒業後にニューヨークに移り、1979年にデビュー。
元々は「サタデー・ナイト・ライブ」出身で、出てきた時はコメディアンの立ち位置でしたよね。
映画も「スプラッシュ」とか「ビッグ」とかコメディ寄りで。
だから、最初の頃はそんなに好きではなかったよ。嫌いでもなかったけど……。
印象が変わったのは、90年代に入ってから。
「プリティ・リーグ」や「めぐり逢えたら」で見方が変わって、決定的だったのは1994年の「フォレスト・ガンプ」でしたね。
それ以降は、もうハズレなしの名優。
全部好きかも( ˘ ˘ )ウンウン
そんな中で、今回はスピちゃんと組んでるのが観たいなぁと思い、これをチョイス。「ターミナル」
さて、映画です。
お~もしろかったなぁ~。
素晴らしくヒューマンなスピルバーグ・ファンタジーでしたね。
この映画の状況って、とても特殊ですよね。
トム・ハンクス演じる主人公のビクター・ナボルスキーは、ある目的のためにニューヨークを訪れます。
いざ、入国しようとしたその時、故郷のクラコウジア(架空の国)にクーデターが置き、パスポートが無効となる。
無国籍となった彼は、国に戻ることもアメリカに入ることも出来なくなり、空港で暮らすことに……。
こんな有り得ない状況って、ある?
そう、まさにそこがファンタジー。
多くのファンタジーは扉を抜けて、異世界に入りますが、ナボルスキーは空港という異世界に入り、ゲートから出られなくなるんです。
彼一人だけが、異界の人。
言葉も通じない中で生きていかなければならない。
そんなサバイバル、ありますか?
この荒唐無稽で有り得ない状況を成立させているのは、まさしくトム・ハンクスの演技です。
彼のクラコウジア語はアドリブだそうですよ。
そのなんちゃって語が説得力あるのよね。
そして、少しずつ言葉を覚え、職を得、人望を得て、空港の人気者となっていく。
シビアで暗い話かと思ったら、全く逆。
コミカルで温かい、実に素敵な話でした!
みんな応援するけれど、当然僕も( ˘ ˘ )ウンウン
音楽ももちろん、ジョン・ウィリアムズ
撮影はヤヌス・カミンスキーと磐石!
これで悪くなるわけがないんです!
ジョン・ウィリアムズの曲は、ちょっとヒッチコック映画を思い出すような曲調ね。巻き込まれちゃった哀れな男の雰囲気がよく伝わる。
あのプレゼントの噴水シーンは鮮やかでしたね!
ヤヌス・カミンスキーの上手さが光りました。
トム・ハンクス以外の出演者も良かったよね。
個人的にはゾーイ・サルダナが演じたドロレス・トーレスが良かった(ˆωˆ )フフフ…
だって、設定がトレッキーなんだもん( ˘ ˘ )ウンウン
しっかりとバルカン式の挨拶(バルカン・サリュート)をしていましたよ。長寿と繁栄を🖖🖖🖖
なお、ゾーイ・サルダナはこの映画の5年後に、本当に「スタートレック」に出演し、バルカン人ではないけれど、ウフーラ役を演じましたからね。
ナボルスキーのアイドルというかヒロイン役で出るのがキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。僕、この方、ゴージャス過ぎてあまり得意ではないんですが、今作は可愛らしくて良かった(^o^)ノ
あと、インド人の清掃員グプタや、エンリケ、なんだか憎めない空港警備員レイなど、みんな良かったよね。
劇中での重要人物が、ジャズマンのベニー・ゴルソン。実在の人物で、本人が登場しています。あのクインシー・ジョーンズなどと並び称される巨匠です。
彼の作品では、映画でも使われていましたが、「Killer Joe」とかかっこよくて、好きだなぁ。
トム・ハンクスの上手さ、スティーブン・スピルバーグの演出力、音楽や撮影、何をとってもバランスよくて、実にヒューマン・エンドな映画でした!
トム、64歳の誕生日、おめでとうございます。
歳に相応しい役をこれからも演じてくださいね。