このレビューはネタバレを含みます
アメリカンニューシネマに完全敗北を期し闇に埋もれてしまったミュージカル大作「ハロードーリー」の楽曲の魅力をピクサー作品の知名度でもって再度世界中に認知させた、それだけでも価値ある一本。
今まで見たことないような世界観は「26世紀青年」と並んで人類の未来を見た目には可笑しく、しかし真剣に考えると恐ろしいレベルで構築している。
全編人類の文明社会への皮肉がいっぱい。その中で描かれるロボット同士のピュアな愛。希望に満ちたラスト……をすべてひっくり返す実に意地悪な提供ロゴ。
よく考えればウォーリーもイーヴァもBNL製。「この地球を救った二体の愛らしいロボットたちの物語。いかがでした? そんな二体を生み出したBNLは今後も皆さんと共に」そう言われてるかと思うと……おぉ、怖っ!