円柱野郎

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前作はヒーローに憧れた男がホントにヒーローになってしまう話として、ある種のヒーローモノに対するオマージュも感じ取れたけど、今作はずいぶんと趣が違う。
近未来の架空の都市を舞台に、架空の政治体制が敷かれているという、いわばSF作品といった感じ。
しかし「ゼブラシティ」とか「ゼブラタイム」といった肝心の世界観が薄っぺらいので、あんまりよく出来ているとは思わない。

“ゼブラーマン”という超人類的な存在はこの作品の中心だからもちろんアリなのだけど、やはりそれを取り巻く世界観が地に足ついてないとなあ…。
前作はせいぜい町内規模の話だったから良かったのに、今回は話を大きくしすぎた感があるね。

ストーリー上では、「白黒つけるぜ」という前作の決めゼリフが色々と話の主軸にされているのだけど…少々しつこい。
ことある毎に「白黒」がどーのと繰り返される様は、それを言わせるためだけに設定や展開を作った様に見えるのが、話を薄っぺらく感じてしまう原因か。
三池監督らしい遊び(?)も多数あってギャグ作品と見れなくもないし、「ゼブラーマン姿の哀川翔を見たい」「ゼブラクィーン姿の仲里依紗を見たい」という人ならばPV的には良いのかもしれないけど、ハッキリ言って俺には合いませんでした。

俺がこの映画で一番盛り上がったのは、水木一郎が歌う「ゼブラーマンの歌」が聞こえてきたシーンだね。
もはや内容では…。
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