hiragino

素晴らしき哉、人生!のhiraginoのネタバレレビュー・内容・結末

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

機会に恵まれず、本当はあった機会も他の人に与え、本当は成し遂げられたはずのことが出来なかった、最悪の人生。
その上、その、自分を犠牲にして築いてきたささやかな幸せさえ奪われて終わるとしたら、残酷過ぎる。
でもそうはならなくて、誠実に生きてきたジョージがこの上なく報われるラストシーンが、なんというかカタルシス爆発というか、涙なしには見られなかった。
神様のなんかすごい力でどうにかしてもらうんじゃなくて、自分の力、ジョージの人徳だけで乗り切っているのが良い。
だって、天使のクラレンスはほんとに何もしてないし。助けてもらうどころか、ジョージに助けてもらうために現れて、最終的にジョージはクラレンスが翼をもらう手助けさえしてあげられたんだし。
現実は正直者が馬鹿をみるような残酷なことばかりだし、それは分かってるけど、自分も誠実に生きていこうと思える。
フィクションって、人をこういう気持ちにさせてくれるためにあるんだと思った。

(それにしても、メアリーは良い奥さん過ぎる〜!あと、個人的には、ポッターの親父がギャフンと言わされるところが見たかった!蛇足だって分かってるけど!!)
hiragino

hiragino