kazu1961

野良犬のkazu1961のレビュー・感想・評価

野良犬(1949年製作の映画)
3.8
▪️Film Diary————————————————-
🖋本年鑑賞数 :2021-430 再鑑賞
🖋#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋 観てるだけでこちらも暑くなる、真夏のジメジメした空気感が見事に伝わってくるリアリティと細やかな演出に感服!!さすが黒澤監督!!

🖋本作、黒澤監督が日本映画において初めてドキュメンタリータッチで描いた本格的な犯罪サスペンスで刑事物。その後の多くの作品に多大な影響を与えました。その本質はやはり前述のような細やかなリアリティ。徹底して細部にこだわった脚本と演出による緊張感が全編に溢れています。特に『酔いどれ天使』同様に、戦後の街並みや風俗、そしてその空気感がほんと生々しく伝わってきます。

🖋さらに緊迫したシーンに敢えて明るい曲を流すなどの音とシーンを調和させない技法は本作でも使用されています。

🖋あと興味深いのは、後楽園球場でのプロ野球のシーン、巨人対南海の試合で、川上哲治・青田昇・千葉茂などの往年の名選手のプレーが見られるところ。貴重な映像ですね!!

😉物語は。。。
東京。新米刑事の村上は満員のバスの中、7発の実弾が入ったコルト自動拳銃を奪われてしまいます。彼はベテランの佐藤刑事とコルトの行方を追いますが、銃は闇ルートを通じて人手に渡っていき、しかもコルトは、ある強盗事件で使用されて犠牲者まで出す非常事態に発展していくことに。村上は強盗事件の捜査班に加わり、遊佐という男がコルトを持っているという情報を得ます。そんな中、佐藤刑事がコルトを持つ人物に撃たれる非常事態が発生し。。。

▪️Database————————————————-
🎥邦題 :『野良犬』
原題(英題):※※※
🎥製作国 :日本
🎥初公開 :1949
日本公開 :1949/10/17
🎥上映時間 :122分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):黒澤明
脚本 :黒澤明、菊島隆三
原作 :※※※
音楽 :早坂文雄
出演(声優):三船敏郎、志村喬、淡路恵子、木村功

▪️Overview (映画. comより)———————
巨匠・黒澤明監督が初めて本格的な犯罪サスペンスに挑んだ意欲作。暑い夏の日の午後。若い刑事村上は射撃練習を終え、満員のバスに乗り込み帰路につく。しかし、車内でコルト銃を盗まれたことに気づき、慌てて犯人らしき男を追うが結局路地裏で見失う。コルトには実弾が7発。村上の必死の捜索もむなしく、やがてそのコルトを使った強盗事件が起きてしまう。窮地に追い込まれた村上は老練な刑事佐藤の助けを借り、コルトの行方を追うのだった……。真夏の都会を覆う息苦しいほどの灼熱の空気が緊迫感を生み出し、切れ味鋭い演出が目を見張る。
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