グリフィン

グランド・ホテルのグリフィンのレビュー・感想・評価

グランド・ホテル(1932年製作の映画)
4.7
初見。字幕。
人生いろいろ。男もいろいろ。女だっていろいろ。咲き乱れるの。

いわゆる群集劇映画の元祖と言われてる作品。元祖にして名作でしたね。

ドイツにある一流ホテル「グランド・ホテル」が舞台。そこはいろんな人の人生が交差している場所。今まで歩んできた人生もホテルへ来た理由もみんなバラバラだけど、不思議な巡り合わせによりそこに関係性が生まれてくる。そしていろいろな感情が咲き乱れる。
喜怒哀楽、もう全てが詰まってますね。贅沢です。ホテルと一緒で豪華絢爛です。どの世代の人が観たって共通するものを探すことができる作品。

泥棒の貧乏男爵、この人の生き方は特に切なかった。あの人から結局お金を取らなかった。盗みに成功してそのままスルーすれば良かったのに、そうはしなかった。しまいには危ない橋を渡って虚しい結果になってしまう。
「グランド・ホテル」のたった短い1日の中で彼の生き様を堪能させてもらった。お金はなくてもちゃんと最後まで紳士でしたよ、僕にとっては。

生き方も考え方も人それぞれ。人生いろいろ。
おいらはこの先どんな人と出会うんだろう。なんだかワクワクすんぞ。
グリフィン

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