かなり面白かった。
戦後民主主義的な戦争観が存分に反映された戦争映画。
戦争というモチーフでここまで楽しませながら軍国主義の悪を訴える両面性は当時の人にどう写っていたのだろか。
話の筋だけで言えば格段に面白いとは言えないが、構図とカット割りの確かさでどこまでも面白い作品として観ることができた。始まって1カット目から引き込まれるショットの連続で、会話もアクションもすべて飽きさせず見せ切っていて、構図へのこだわりが存分に楽しめる作品だった。
序盤が特に込み入った話で、いくつかの箇所で起こっていることを交互に見せていく繋ぎが上手くなければほんとによくわからないことになっていたと思う。テンポよくギャグと話が連なっていく導入が素晴らしい。中盤のキャンプファイヤー〜お祭りの乱痴気騒ぎのあたりはもたつきを感じる。
役者は加山雄三や田中邦衛など俺でも知ってる俳優も出てるけど、なによりこの作品で初めて認識した佐藤允の顔がかっこよすぎる。独立愚連隊シリーズは他のもぜひ見たい。
