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ニュー・シネマ・パラダイスのtenのレビュー・感想・評価

4.3
だいぶ昔に観たような気がしつつ、イタリア映画の話になって思い出したので視聴。

少年トトの生意気っぷりと悪賢さが凄まじい。
近くにいたら絶対大変だしめんどくさいし憎たらしいんだけど、映画観てるときのキラッキラの笑顔とか憎めない。

で、アルフレードが最高にいい奴!
トトのママンからめちゃくちゃ責められたりして、そうなるの分かるんだけれども、トトを見捨てなくて、トトにもそれがちゃんと伝わってるのがとても好き。
トトに帰ってくるな、って言うところなんか偉大すぎる。
あの人があの村で最も色んなものが見えていた人なんだろうなぁ。
現代でさえレア。

司祭さんもよい人か悪い人か、って話で言うならめちゃくちゃ善良な人だったんでしょうけれどもね。
トトに頼まれてアルフレードが引き留めてるときとか、善良すぎてもはや申し訳ない気持ちにさせられる。
ママンも我々はトトに怒ってるシーンばっかり観てたけれども、そしてどう考えても正当な怒りなんだけれども、あんなに一生懸命電話で連絡取ろうとしてくれて、それが絶対必要なことだって分かってるの凄いよね。
カッコイイ。

全体的に説明がほぼないのも大好き。
画面に文字で表示されなくても、言葉で明確に言わなくても、観れば分かるようにできてるんだもの。
ラストシーンとか、あれだ…!!!って気付いたときの衝撃とかたまらない。
いい映画でした!満足!
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