おらんだ

ニュー・シネマ・パラダイスのおらんだのレビュー・感想・評価

4.2
映画監督のサルヴァトーレは、映写技師のアルフレードが亡くなったとの報せを受け、シチリアに帰郷する。道中、彼はアルフレードと過ごした少年時代に思いを馳せる。戦後間もないイタリアの片田舎。娯楽の少ない環境で、彼を魅了したのは映画だった。

観ていて涙が出るけど理由がわからない映画。最後の方で、深い所までゆっくりと感情移入していた事に気付かされる。まるで自分が実際にトトの思い出を体験していたかのように。

ストーリーは面白いけれど、結構平坦で明確な起伏がない分、少々退屈に感じる人もいるだろうなと感じた。小説で読むと、ゆったりとした空気感や情緒がまた違った感じで面白いのだろう。

大学の先輩にどんな映画かと尋ねたところ、「おっさんがラブシーンのオムニバス観ながら号泣する映画」と聞かされていたので、しばらくスルーしていた。
嘘はついてなかったけど…。恨みます。
おらんだ

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