みりお

サタデー・ナイト・フィーバーのみりおのレビュー・感想・評価

3.4
いや〜いいね、青春だね✨
キラキラした青春ではないけれど、日本の高校生恋愛モノの作品にはない葛藤や、当時だから描けてしまう倫理観無視の若者たちがいい👏‼️

ストーリーの深みとかそういうものは置いておいて、一人の青年の成長物語としては素晴らしかった。
家族にも仕事にも友人にも、どんなものにも真剣に向き合わず、田舎町の小さなディスコでの「キング」という肩書きだけに満足する日々。
まさに井の中の蛙だし、小さな街の中でダンスをしてる時だけはちょっとカッコいいただの青年が、自分は無敵だと思い込んでる様子がなんとも言えずイタイタしい。

けれどそんな"お山の大将くん"が、喪失や失敗、しがらみを乗り越える中で、"青年から一人前の男"へと成長していく様は、あぁ〜これこそ青春だよな〜と、なかなかに納得してしまう✨

トニーもステファニーも方向性は違えど、なぜか自分は特別な存在だって思い込んでるんですよね💦
トニーは正直観てて恥ずかしいくらいイタイし、なにカッコつけてんだよ‼️とドツきたくなる場面の続出🥺
ステファニーも、この上昇志向の強すぎる女もウザい〜😖💦と思ってしまう。
「自分だけは世界の中で特別に選ばれた人間なんだ」って勘違いして、自分のことにしか目が行かなかった2人。
でもそんな2人が出会い、反発し合いながらも、自分以外の誰かを愛し優先することを学び、強がらなくてもいい相手と穏やかに時を重ねる喜びを知っていく様は、やはり心に沁みわたりました😭💓


【ストーリー】

ブルックリンのペンキ屋で働くトニー(ジョン・トラボルタ)は、変わりばえのない毎日の生活にうんざりしていた。そんな彼の生き甲斐は土曜日の夜にディスコで踊り明かすことだけ。
ある日、ディスコで年上の女性ステファニー(カレン・リン・ゴーニイ)に出会う。同じブルックリンで生まれながらもインテリで自立し、将来設計を持つマンハッタンのステファニーに影響されたトニーは、やがてステファニーとの生活を夢見て、ディスコで行なわれる賞金付きダンスコンテストへの出場を決意する。


【キャスト・スタッフ】

*監督:ジョン・バダム

テレビ畑出身で、本作が映画デビュー作であると同時に出世作となったそう。
他の作品はほとんど知らなかったけど、『ニック・オブ・タイム』も本作と同様、心の動きがとても丁寧に描写されていて好きでした♫


*トニー:ジョン・トラボルタ

やっぱ若い頃かっこいい😍!!
手足が異常に細くて長くて、踊ってる様子はほんと最高❣️
「あなたの歩いてくる様子が見たかったの」なんて言ってしまうアネットの気持ちもわかっちゃうくらい、スタイルが最高です✨
観てるだけで私もいざ踊ったらあんな風に踊れるんじゃないかと思えてくる✨
あんなにダンスが上手いからこそ、『ヘアスプレー』であそこまで身体を重くしても動きまくれてたんだなと思うと、やっぱトラボルタすごい‼️
ここまで観たら『パルプ・フィクション』も観なきゃな♫


*ステファニー:カレン・リン・ゴーニイ

本作以外にまっっっったく情報がないんだけど、この人これしか出てないの😳??
確かにそんな可愛くないし、ダンスも上手いわけじゃないし、そのあと出なくてもまぁわかるけど…笑

他の出演者のその後も気になり、ザーッと調べてみたけど、ほとんどの人が情報なし😰
公開当時に本作を観た人たちにも、「最高にカッコよかったけど、歴史に残るとも、トラボルタがここまでスターになるとも思ってなかった」という声が多いので、まさか当たるなんて思わずに無名の俳優さんだけで作った作品だったのかもしれないですね😅💦
だとしたら、こんな後世までいろんな国で観られて、いまも様々な役に挑戦してるトラボルタってすごいなぁ😊✨
みりお

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