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ザ・ハリケーンのtorakoaのレビュー・感想・評価

ザ・ハリケーン(1999年製作の映画)
3.5
実話ベースの冤罪もの。
確か明確に冤罪と断言しきれるような見せ方にはしていなかったと思う。これ結構意外だった。妙な言い方だがちゃんと疑わしくて、投獄され無実だと嘆き煩悶し続ける主人公の姿から観客を確信に至らせるようになっていた気がする。疑念を持ち続けようと思えば可能な感じ、当時の世間の感覚を観客に追体験させるようにそうしたのではないかなーと。ゆえに鑑賞後そこまでスッキリした気分にはならないのだが、実話ベースであることと、無実を信じ支援した人達の凄さに実感が伴う感じで、色々考えさせられる。
愛嬌ある知的イケメンなデンゼル・ワシントンな時点で疑惑を持ち続けるのが困難で、そこは何かずるいような気もするけどw それぐらいじゃないかなー。明確すぎるベクトルがない感じで割とあっさりしてるのが意外だったけど、心地よくもあった。

リーヴ出演作ゆえ鑑賞。善良な人役。実際はもっと大勢で少年を引き取ったり主人公を支援したりしてたグループを男性2女性1にまとめてしまったらしく、そのせいで得体の知れない謎の関係性の三人組になってしまってたのが残念なところ。無駄にあれこれ考えてしまって彼らを純粋に捉えられなかったし、話について行きづらかったような。
リーヴの役名の人が本を出しててそれが原作でもあるんだったかな。いずれ読もうかと思いつつ未読。

リーヴは割と荒くれ者役が多いが、善良な人役の時にちゃんと善良そうに見えるとこ好きだ。オーラみたいなの出してる時としまってる時がある気がするんだが、しまってる時のほうが好みだったりする。出番はそれほどないけど彼出演作でなければ観なかった作品だと思うので、ありがとう。

レンタルDVDに映像特典あった記憶。
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