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悪人と美女のkazu1961のレビュー・感想・評価

悪人と美女(1952年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-180 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-530

🖋ある意味、映画愛に溢れた作品ですね。1952年のアカデミー賞で、美術賞、撮影賞、脚色賞、衣装デザイン賞、助演女優賞の五冠を受賞した作品、ハリウッド映画界のバックステージを描いた作品、とても面白く鑑賞しました。

🖋自己中心的な大物プロデューサー(カーク・ダグラス)のカムバックに力を貸すよう言われた監督(バリー・サリバン)、脚本家(ディック・パウエル)、スター女優(ラナ・ターナー)が撮影所に集まり、彼をめぐる苦々しい思い出を回想し合う、そんな作品。ヴィンセント・ミネリ監督の回想形式の見事な演出でモノクロなのにハリウッドの美とその裏側を見事に描いた作品です。

🖋カークダグラス演じる大物プロデューサー、映画の成功のためなら、友情も愛も反故にする。。。しかしながらそこには単純な悪人というわけではなく、映画を成功させたいという強い想いと信念があるからこそ。なので愛すべき悪人という表現が一番しっくりときます。

🖋そんな大物プロデューサーの願いがラストでどうなるのか???が非常に興味深いポイントです。作中でプロデューサーが脚本家に言う台詞“このシーンは台詞は要らない。観客の想像に委ねるんだ”という映画の真髄、これがラストシーンに反映されているのに拍手!!素晴らしいエンディングでした。

😌Story:(参考: Wikipedia)
野心家の辣腕プロデューサー(カーク・ダグラス)を軸に、彼のエゴイズムによって公私にわたり翻弄されて痛手を受け、苦汁を呑まねばならなかった3人の映画人――映画監督(バリー・サリヴァン)、女優(ラナ・ターナー)、シナリオライター(ディック・パウエル)――それぞれの回想を描く。

🔸Database🔸
・邦題 :『悪人と美女』
・原題 :『The Bad and the Beautiful』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1952
・日本公開 : 1953/06/16
・上映時間 : 118分
・受賞 : 第25回アカデミー賞
美術賞 撮影賞 脚色賞 衣装デザイン賞
助演女優賞
・監督 : ヴィンセント・ミネリ
・脚本 : チャールズ・シュニー
・原作 : ジョージ・ブラッドショウ
・撮影 : ロバート・サーティース
・音楽 : デヴィッド・ラクシン
・出演 : ウォルター・ピジョン、バリー・サリヴァン、ディック・パウエル、ラナ・ターナー、カーク・ダグラス

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「ジェーン・エア」の脚本を書いたジョン・ハウスマンが製作にあたり、「三つの恋の物語」(第2話)のヴィンセント・ミネリが監督した1952年作品。ハリウッドの内幕を描くジョージ・ブラッドショウのストーリーを「女群西部へ」のチャールズ・スクニーが脚色した。撮影は「北の狼」のロバート・サーティース、音楽は「猛獣と令嬢」のデイヴィッド・ラクシンの担当。主演は「三銃士(1948)」のラナ・ターナー、「三つの恋の物語」(第3話)のカーク・ダグラス、「拳銃往来」のディック・パウエル、「百万$の人魚」のウォルター・ピジョン、「群盗の宿」のバリー・サリヴァンで、「突然の恐怖」のグロリア・グレアム、ギルバート・ローランド、レオ・G・キャロルらが助演。なお、この作品は52年アカデミー賞で、脚色賞、女優助演賞(グロリア・グレアム)、撮影賞、美術賞、衣裳デザイン賞の5つの部門に入賞した。
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