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街のあかりのefnのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
3.8
 演出はホラーで脚本はフィルムノワール(ファムファタール)。色彩を抑えて視線に振ってるのがけっこう好みだった。
 特に職場や酒場で孤立してる際の視線一致と失職&冤罪ふっかけられた主人公を蔑むような目。カウリスマキの撮る人の表情はいつも辛気臭いけど、それがズラッと並んでカメラを観るとかなり怖い。
 差し色も場面を選んでるね。出所後に再開した男女の服が同じ彩度低めの赤なのがよかった。カフェのテーブルに薔薇を生けるのはあざといけど許容範囲か?
 円熟という言葉に相応しい作品だと思う。
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