ジャームッシュ
のこの頃の映画も
スケッチの如し…
この作品は落語(^^)
ジャームッシュの
タクシー小噺…(^^)
「ナイト・オン・ザ・プラネット」
ロス・NY・パリ・ローマ・ヘルシンキの同時間(時差はある)の夜。タクシーの運転手と乗車した客の会話をオムニバス形式で切り取った作品です。
どの物語もクスッと笑えたり、ほのぼのしたり、しみじみとして、染みる感じが落語の様で楽しめました(^^) 落語も市井の熊さん八っつぁんに起きた話を教訓や笑いを交えて語ると言う感じだと思いますので(^^) (余り私は落語には詳しくないんですが(笑))
ジャームッシュのミステリートレイン、パターソンもまるで人の人生の一部を切り取ったスケッチの様ですから、お得意の形ですね(^^)
どの小咄も良いのですが、私はベアトリス・ダルのベティ・ブルーが大好きなんで、3話目のパリが好きです。あの盲目の女性役がベティと被る(^^)。 愛を語る所なんかは特に。毛穴全部で相手を愛してる感じなんて、彼女以外には言えない役ですから(^^)セクシー過ぎるし、心理がわかり過ぎている辺りで落ちも辛辣です。
ロスは年齢を重ねて柵に生きている金持ち女性に大女優ジーナ・ローランズ、自由奔放で夢を持つタクシードライバーに当時若き新進女優ウィノナ・ライダー。この二人の背の違いや貧富の差を含めて対比が面白い(^^)ウィノナは自由奔放過ぎて、この後どっか行っちゃいますし(^^)
NYは人種の坩堝を表す様で会話のやり取り(片言の東ドイツ人とスラングだらけの黒人)が楽しいし、なんかホノボノする…。
ヘルシンキはしみじみとさめざめすると言うか…人生様々で良いことも悪いこともあるさと言う締めに相応しい。
最後にローマなんですけど…
ベニーニうるせぇ!(笑)
地獄のベニーニ劇場です。愛の街ローマだけに艶笑小咄なんだけど…ずっとロベルト・ベニーニが喋ってる…これは乗りたくないわ…。
各都市の特徴が出ていて、なるほどなと。なんか楽しい(^^) これまた見たくなるかもしれない。ジャームッシュらしさが出ている気楽に見える良い作品。肩の力が抜ける感じが良いです(^^)
追記…ミステリートレインに続いてナイトロケーション、撮影は美しくて綺麗です(^^) タクシーを前から客とドライバーを1カットで撮影する映像が多いんですが、撮り方を思うと少し笑えます(^^)