北朝鮮の人が強いられてきた状況をインタビュー形式で紐解いていくドキュメンタリー。
酷いところというのはなんとなく分かってはいたけど、ここまで壮絶だとは思わなかった。
インタビューの内容は生々しく、強制収容所に入れられた人たちは飢餓と過重労働の二重苦に曝され、死と隣り合わせの生活を余儀なくされる。また、収容所内は相互監視状態にあり反体制的な思想や脱北を企てるものがいれば容赦なく処刑される。運良く脱北できたとしても中国で警察に見つかれば強制送還や人身売買が待っている。脱北したことが知れれば家族の命も危ない。こんな過酷な状況が日本海のすぐ向こう側にあるとは言葉が出ない。
生まれた国を恨まなければいけないなんて、本当に現代の話かと思った。
しかし北朝鮮を一方的に悪者にして非難するだけでは何も変わらない。
こうなってしまった原因をしっかりと猛省し、現状を良くするために何ができるか考えるのが大切だと思う。
反発しあうのではなく歩み寄る姿勢。そういう意味では韓国の文大統領には期待したい。
