踊る猫

それぞれのシネマ 〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画〜の踊る猫のレビュー・感想・評価

4.2
ひと口に映画館をテーマにするといっても、色々な切り口があるのだなということを再確認させられる。原始的な、村の壁にスクリーンを張って上映するといったものから洗練された映画館に至るまで。私は例によってスクリーンの映像美ではなくストーリー性に着目してしまうのでその分野での評価になるのだけれど、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「アナ」やガス・ヴァン・サント「ファースト・キス」、ビレ・アウグスト「最後のデート・ショウ」などを面白く観た。逆に言うと巨匠と呼ばれる作家のものはイマイチかな、という印象。こればかりは勉強を重ねて感性を鍛え上げないといけないのだろうな、と思わされた。そしてひとりだけ我が道を行くデヴィッド・リンチ! あんた最高だよ!
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