特濃ミルク

ロリータの特濃ミルクのネタバレレビュー・内容・結末

ロリータ(1962年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

 有名すぎて言うまでもないが、ロリコンという言葉の元ネタとなったナボコフの小説をキューブリックが映画化したやつ。…個人的にもっとキューブリックらしさ…と言うと、圧倒的なビジュアルのインパクトで特殊な異空間を作り出すような…まあつまりは「時計じかけの〜」「2001年〜」「シャイニング」みたいな世界観を期待していたが、題材が題材だけにそこまで派手な演出は見られないのが少し残念だった。あと比較的冗長なのも。全体として玄人好みするような、渋めのキューブリック作品と言えるだろう。
 さて「ロリコン」と定義されるような存在自体はこの映画の原作以前から居たろうが、一応この「ロリータ」両作品がなければ、ここまで語呂のいい言葉で分類され、広く認知される事はなかっただろう。
 そもそもロリコンは何故ロリに惹きつけられるのか?この映画を見てから考えると色々思う所がある。・まず肉体的にも精神的にも未成熟なので、ある程度年取った男なら誰でもねじ伏せられそうな点(支配欲を満たせる)・恋愛感情を持ったりするのが社会的に容認されていない点(昔話のように、人は禁止されると余計やりたくなる{まあ普通の人なら思いもよらないor我慢するけど})それこそ何百年も昔なら12歳で大人扱いだし、結婚もバリバリしてたんだろうが…。
 …まあ要するにハンバートのおっさんはこの多様性の時代にもカバー仕切れない、どうしようもない変態ということです。
 
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