群青

ガールの群青のレビュー・感想・評価

ガール(2011年製作の映画)
2.2
女たちがそれぞれのフィールドで女らしさが社会にあることの難しさと戦っていく作品。

個人的には自分の社会観は女子も働いていいし、子育てとの両立は旦那と割合を調整すればなんとかなるのではないかと思っている。社会もそれを見越した上で女性を扱うべきだし、力仕事などの明確な差も含めて考慮すべきだと思う。またオシャレは女性の生きる力とあるけれど、そこは磨かなくても男性っぽい女性もいるから視野が狭いんじゃないかと思ってしまった。完全に鑑賞した時代を間違えたというか。
もちろん、女性でも仕事をバンバンするこの作品でいう麻生久美子みたいな人も出てくるけど、彼女とバトルする要潤が、憤慨するもののこんな奴今の時代いるの?って思ってしまう典型的な男性像だった。まあこれは自分の働いてきた環境がそうではなかっただけかもしれない。観たところ彼女は建築や土地関係の仕事みたいだし、その方面はまだまだ男性的な面が強いかもしれない。
だから麻生久美子の方は多少共感できても主人公の香里奈の話は女性は女性らしくいなきゃ!という強迫観念に満ちていてこちらの方が違和感がでかかった。

この中でただ1人板谷由夏だけは真っ直ぐに人生と戦っておりかっこよかったが彼女の話が少なくて不満だったかな。

吉瀬美智子の年下との恋愛は勝手に自分がブレーキを踏んでいただけで物語上は全く進んでいない。が彼女のようなエリートっぽい人が何も考えていない年下に翻弄される姿はそれはそれで萌えたし滑稽だった。

キャラクターそれぞれの面白意味はあるけど、そこから掘り下げるところが全くなくて印象が薄かったかなあ。シャベルで掘り出したら2回目にもうヒットした感じ。
浅い。
群青

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