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華麗なる殺人のmfgのネタバレレビュー・内容・結末

華麗なる殺人(1965年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「華麗なる殺人」


※ルール説明

“マゾッホ・クラブ”
(ニューヨーク初公開のショー/今最も刺激的で感動的なショー/マスク美女の誘惑とビンタ/)

(※個人的に…)所々「時計じかけのオレンジ」を思い出した
(“マゾッホ・クラブ”とか“ハント・クラブ”とか…(→“コロバ・ミルク・バー”)/近未来的システム 科学的進展 色彩の豊かさ 豊かな暮らし etc…⇔人間の心の貧しさ 真に大切なものを見失ってる感 異常な倫理観 etc…/派手で奇抜で新進気鋭芸術作品的なインテリア ファッション その他/マネキン/etc…)

(“休憩所”の白装束の職員たち/“ヴィーナス神殿”の踊り子たち/“ハント・クラブ”/etc…)


独特な世界観
(異常で…狂ってて…頭からネジが抜け落ちちゃってて…etc…色々ヤバいのになんか成立しちゃってる…?まさにディストピア)

馬術大会

“ハンター”と“標的”
普通の生活なんてあったもんじゃない
(…けどそれが普通)
見事なハントにはマスコミの取材の嵐 大衆からの絶賛の嵐

“トマソ”
(アイボ的な…?「トイ・ストーリー」の悪ガキ少年シドの改造おもちゃを彷彿とさせるような…?)

非倫理的な制度や価値観が絶対的な善であると肯定され 合法化され 合理化 効率化された恐ろしい世界

どピンク女性リポーター

おしゃれ映画的な可愛らしいBGMがなんとも…

誤りに誤りまくった偽物の世界平和…?(→もはや地獄…?)
(人間の死に対する恐怖を統治に使うようなやり方…?人の不幸を見て安心する人間の心の弱さを悪魔的に巧みに利用してる…?かつ 報酬をちらつかせることで煽ってる…?)
真の幸福な世界(明るく積極的で建設的で肯定的な…他人の幸福を願い合い 愛し合い生かし合い許し合うような…)とは程遠い…

誤った思想を持つ政府による完全管理社会とか AI監視社会の危険性とか…etc…に対する警告…?

ギリギリの倫理観…?
一応発砲禁止場所もあり
(病院 レストラン 床屋 教会 保育園 etc…/(→“撃てる所なんてありゃしない”とのぼやき)/(※アメリカでは制限なし いつでもどこでも撃てる))

※世界各国で浸透してる制度
(イタリア/中国/アメリカ/)

“休憩所”

殺人マシン養成施設?訓練所?のサイボーグ教官

不手際多数(←ローマの空気のせい)…何か起きる予感…
“拾い上げられない死体”
精神回復のための注射

“太陽教”
(何かに縋るだけの低レベルな無為自然的な他力信仰…?(とりあえず泣いて自分を解き放って 苦痛からの解放 悲しみの浄化 祝福 神秘の訪れを期待するだけ…?)間違った教え(“我々の誕生は偶然であり 死も偶然である”とか…)…/“哀れな現実主義者”の非難の的となっている教祖こそがまさに“哀れな(しかも愚かな)現実主義者”という皮肉/)

→信仰心は大事だけど 盲目的に信じてはいけない!愚かな大衆になるな!そして 真に正しい宗教を穢すな!

偽物の涙(15分間涙が出る薬を飲んでる)/信じてるのは利益の方/我利我利亡者全開のインタビュー交渉/自己保身>>>信者の命



独占インタビュー

隠蔽された両親
(養うのに賞金が必要/国に引き渡すべきであるところを…/“イタリア人は家族を大切にする”という信条の下…/親を国に渡す者などいない 隠して面倒を見る/親孝行…?)

お得意のマッサージ→イチャイチャムード→元妻の介入→現恋人も参戦→女3人の修羅場

一枚上手な罠にまんまとひっかけられたリポーターサイドもまた因果応報かも…



“ヴィーナス神殿”

策略の巡らせ合い…罠に掛け合い…企み合い…疑い合い…猜疑心…命の奪い合い…どこへ行っても金 金 金…の金至上主義…“目には目を”の嵌め合い…

“(悪い意味での)進んでる”
(CMのためインタビュー中に殺して放送する気だった(→鋭い危機察知能力によりおじゃんに…引き止め失敗…/暗殺者の手配も…→失敗…))

“ハント・クラブ”
(発砲厳禁)



“目には目を”…“スポンサー”には“スポンサー”を…悪魔的インスピレーション

弁護士兼助手から社長へのTEL
“派手な宣伝の企画(プールでアメリカの美女がワニに食われるCM)”の提案
→“殺人を広告に使うとは面白い考えだ”…しかし 女性を殺すことへの抵抗(イメージが悪いため)
→“女殺しが今年の流行です”“問題なのは死に様ですよ”とか…斬新さの必要性とか…で押す



→交渉成立
→ワニ搬入
(女1人どころか3人は食う/恐ろしい奴/軽く背骨をへし折る/食後に泣かない珍種のワニ/速さは水中だと時速80キロ)

声音機?使用ワニ担当者
頭部も手も包帯グルグル巻きのサポート役包帯男



台本読み上げ
順調な企画進行
“勘弁して下さい”な二重の意味でぶっ飛んだテスト(内容も…女役スタッフも…)



“ハント・クラブ”
コロッセオの闘技を思わせるような死闘を鑑賞
→その後、ムーディーなダンス



安直で後手後手で付け焼き刃的で詰めの甘い作戦…ターゲットを“愚か者”と揶揄するリポーターサイドもまた“愚か者”
(インタビュー/尾行/金/色仕掛け/etc…)



(受精センター生まれで親はいない/不感症(何回やっても氷山の如し/テクニシャンの御技にもエロチックな気分になれない)/女々しい男が好きで理想的とする/男を嫌っているわけではなく大好きだけどある所までいくと駄目なだけ…?/)

“ワニが待ってる”…笑

“ミン・ティー”

根拠<勘

※誤殺は30年の懲役刑



“真実なんて誰も欲しがっちゃいない 嘘とペテンの中にいる方がいい”
…そんな哀しくて愚かな信条を持つに至ってしまったことが悲しい…自分を騙し 誤魔化し 偽っても真に幸せにはなれない…
大切なことは、真の自分自身と真正面から向き合って 裸一貫の嘘偽りのない真の自分で勝負すること!

アメリカ女とイタリア男



最初から全てを知りつつ アメリカ女を愛してしまったイタリア男
絶体絶命 銃を突きつけられてなおもカメラの位置とか気にする余裕…?度量のデカさ…?
“ミン・ティーで長生きを”
“このショーはミン・ティー社の提供です”
仕事or恋…?葛藤…→銃殺
10勝 百万ドル獲得



死体の消失
実は生きてた展開
→銃殺
報酬の額(1万ドル)を確認した上で、“彼女のミスはミン・ティーを2杯飲まなかった事さ”と笑顔でキャッチフレーズ



両者の撮影終了後…
ネタバラシ



女って…強すぎる…逞しすぎる…
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