great兄やん

気狂いピエロのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
4.0
一言で言うと「男と女の逃避行」
[あらすじ]
「ピエロ」と呼ばれるフェルディナントは、不幸な結婚をしていた。退屈な生活から逃げ出したい衝動に駆られていたフェルディナンは、ふと出会った昔の愛人であるマリアンヌと一夜を過ごすが、翌朝見知らぬ男性の死体を見つけ、彼女と共に逃避行を始める...。

やっぱり難しいっすわ、ゴダール先輩(^o^;)

ストーリーも荒唐無稽で逆に難しいし、大して面白くもないんだけどね...なんでかクセになるこの感じ、分かります?

とにかく雰囲気がなんとも言えない独特な空気を持ってて、個人的にはその感じがとても好きなんです。

劇中で誇張された赤・青・黄のコントラストに『ウィークエンド』のようなカオスさや『勝手にしやがれ』のような洒落た言い回し...今作って、今までのゴダール作品の良さとギュっと凝縮してできた作品だと思うんです。

まぁゴダールが今作で伝えたいメッセージというのはサッパリ分かりませんが...とにかく目で感じとる映画なんだなって思いました。