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アメイジング・スパイダーマンのtetsuのレビュー・感想・評価

4.8
スパイダーマン祭り、4本目!!
兄と何度目かの鑑賞!笑笑

ベン叔父さんとメイ叔母さんの家で暮らすピーター青年。
彼は失踪した父のカバンから、父と協同研究者だった"コナーズ博士"の存在を知る。
そんな折、博士のもとで実習をしている"グウェン・ステイシー"といい感じになるピーターだったが、その研究所でクモに噛まれた彼は偶然にも特殊能力を身につけてしまう...。

リメイクほど間が空いてないため、"リブート"といわれる仕切り直しシリーズの一作目!!
そのため、主要人物はもちろん、前シリーズの3作目に出ていたキャラ(グウェンや、コナーズ博士)も全く新しい設定で登場!!

ちなみに、公開当時、中学生だった僕は、母と一緒に観に行ったのですが、帰り際に友達三人と来ていた同級生と会い、思春期だったので少し恥ずかしかったのを覚えています。笑笑

それはさておき、前回のイメージが強すぎて、こっちの印象が薄い人がいるのも分かります...。
(元々、旧トリロジーのキャストで、新たに三部作を作る構想もあったらしく、それほど前シリーズが人気だったようですしね...。)
確かに、僕も最初は1作目とあまり変わらないじゃん!と思っていたわけです。
しかし、続編を観た後、改めて観てみると、シリーズ物としての構成の絶妙さなど、気づくこともありまして、僕は断然こっちを推します!!

この作品の好きなところの1つとして"とびきりの爽やかさ"があります!
「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ監督だけあって、ときめく恋愛の描写が上手いのはもちろん、ピーターが最初からイケメンwww
この展開は前回程のカタルシスがなく、いわゆる"リア充"と思われるかもしれませんが(笑)、昔から「ハイスクール・ミュージカル」が好きだった自分としては、そんな展開も嫌いではなかったので、そこまで気になりませんでした!

そういう点で、旧トリロジーは僕の原点として尊敬していますし、陰の部分がしっかり描かれることで多くの人から共感を獲得していましたが、ドロドロしていて、自分にとっては少ししんどいところがあったのかもしれません...。

ちなみに、旧トリロジーで主人公が「...2」までかけて思い悩んだある大問題を、わずか開始1時間10分で解決しちゃうという、笑ってしまいそうなほど潔い展開にも、爽やかなリア充スパイダーマンさが表れていました!笑笑

また、映像的にも、前シリーズの1作目、カラフルで暖色系の色と真逆をいくように、淡色で寒色系の色合いで描かれているところが、青春特有の爽やかさを演出していたと思います。
(ここの好みも大きいかもしれませんね...。笑)


と、そんなところで、兄と考えた恒例の日本版キャスト発表します。笑笑

ピーター・パーカー→福士蒼汰or松山ケンイチ(10年前)

グウェン・ステイシー→橋本環奈

ベン叔父さん→伊東四朗

コナーズ博士→小室哲哉

グウェンの父→渡部篤郎

ピーターをイジめるやつ(フラッシュ)→三代目J Soul Brothersの誰かwww

はい、何か、邦画の「あの人気コミック、待望の実写化!」感がでていますね。笑笑
ちなみに、スパイダーマン2の感想の際に決めた日本版キャスト主演・唐沢さんと、今回の主演・福士さんがクロスオーバーした特別編が「イン・ザ・ヒーロー」です!(嘘)笑笑


話を戻します。笑笑

そして、もうひとつ、この作品の好きなところは、主要人物のほとんどに優しさが溢れているところ!
前回のシリーズのキャラクターが、序盤、割りとエゴイストだった反動もあるかもしれませんが(特にMJ。←こらw)、個人的にはとても気に入りました!

前シリーズでは単なるいじめっ子だったフラッシュの描き方が変わっていたり、悪役・リザードの終盤の行動(ここのシーンは、少し「ブレードランナー」のラストを彷彿としました。)など、みな、それぞれの事情や欠陥があって、だからこそ、過ちを犯してしまうけれど、それは取り返すこともできるし、それが残されたものの使命。
この映画のそんな優しさもこの映画の魅力でした!

最後に、スパイダーマンは旧トリロジーにおいて、一貫して「自分とは誰か」というテーマを描いてきた、とこれまで書いてきました。
今回の作品でも、ラストに明言されているように、そのテーマは共通なのですが、新たに「誰でもヒーローになれる」というテーマが追加されたように思います!

中盤、人命救助をするスパイダーマンの子供とのエピソードは、素晴らしい音楽と合わさって僕も半泣きでしたが、そんなスパイダーマンが終盤に弾を撃ち込まれ、自由に動けなくなったとき、どのように立ち上がるのか?
あのシーンにこのテーマは表現されていたと思います!

人生は、一度しかないし、後で後悔するのも、もったいない。
軽いと思われるかもしれないラストも「限られた人生に前向きに取り組む」という意味で、僕は納得でした。

そんなこんなで、旧トリロジーの一作目と細かな設定がどう変わっているのか?そんなところにも注目して、観てもらいたいお気に入りの一本です!!
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