ガス・ヴァン・サント監督の「エレファント」と通ずるものが多い。
多くを語らず(いや全く語らない)セリフは最小限、被写体の後ろからカメラが追うことが多くて早回しで雲行きの怪しさを表現したり、、、
いやはや、美しい劇中曲とレンズフレアにケイシー・アフレックとマット・デイモン・・・それだけで画になっちゃうから凄いよね!
とにかく長回しが多い上に凝ったストーリー展開があるわけでもない。
余分なもののないシンプルな作り。
だけど、映像美が素晴らしいから目が離せない。
次第に衰弱していく2人と不穏な空気感。
果てしない大地の前で人間はなす術もないんだな。
風景描写に対して人間がかなり小さく描かれているのは人間のちっぽけさを表現しているのかな?
後味の悪いラストに少しゲンナリしてしまうのであった。