しがない盗み専門のプロ、ポーター(メル・ギブソン)は妻のリン(デボラ・カーラ・アンガー)、相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリー)と共にチャイニーズ・マフィアから14万ドルを奪うが、ヤク中でヴァルの言いなりになっていた妻のリンに撃たれる。
命は取り留めたが心に深い傷を負ったポーターは、復讐のため街に帰ってきた。
彼は、スタッグマン(デイヴィッド・ペイマー)が、ヴァルが奪った金を組織「アウトフィッツ」からの借金の返済にあてたことを知った。
ポーターはかつて惚れていた娼婦ロージー(マリア・ベロ)からの情報で、ヴァルが中国系のSM女王様娼婦パール(ルーシー・リュー)としけこんでいたホテルを急襲、ヴァルに自分の取り分の7万ドルの返済を約東させる。
面倒を嫌う“組織”は、ポーターを殺すようヴァルに命じた。
一方、悪徳刑事たち(ビル・デューク、ジャック・コンレイ)も問題の金に目をつけた。
7万ドルをめぐってポーターと悪徳刑事と組織、三つ巴の対決が、始まる。
リチャード・スタークの「悪党パーカー人狩り」、2度目の映画化。
メル・ギブソンは、マッドマックスのようなハードボイルドなタフガイが似合います。
メル・ギブソンが演じる主人公ポーターは、欲張らない、裏切りは許さないなどのルールを自分に課しているプロのアウトロー。
自分の取り分をパクった元相棒や仲間を執拗に追いつめていく非情なタフガイっぷりが、カッコ良すぎるし、金を奪い返そうとするチャイニーズマフィアやポーターの金を横取りしようとする刑事と一歩も引かない駆け引きをしてのける抜け目なさもかっこいいです。
監督、脚本が「LAコンフィデンシャル」の人だけに70年代的なフィルムノワールタッチなハードボイルドアクションに仕上がっています。