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ジョゼと虎と魚たちのshinoのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
4.0
帰れって言われて帰るような奴は帰れ。って背中を叩くジョゼに、同性だけど胸をぎゅってわしづかみにされた。

まだ薄暗い早朝、毎朝乳母車をひく老婆の姿…乗っていたのは足の不自由なジョゼという女の子。読書の虫で、和食料理が上手で、閉鎖的だけどどこかパワフルな彼女に惹かれていく、妻夫木くん演じる主人公。静かに流れた二人の人生のひと時。

The大学生って感じの役の妻夫木くん。若い。おでこから鼻の先までお肌ピカピカ。
普通にすごくいい奴で、モテるのが分かる。
結末を見ても、誰も彼を責めれはしない。ジョゼだって最初から理解のうえでなんだろうなって思わせるシーンが結構ある。

冒頭の、ジョゼとの旅行を写真を見ながら振り返るシーンは、何年後に誰と共有してるんだろうってふと思った。
振り返って、少し感傷に漬れるような、普段は想い出さなくても決して忘れることのない時間なんだろうな〜。素敵で、切なくて、やるせない。

板尾さんと新井浩文が結構いい味出してます(*^^*)
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