前作の基本的設定を踏襲しつつも、スケールアップとエンタメ化に成功した「エイリアン2」。
個人的には恐怖心を繊細に描き、未知の生命体の恐ろしさを全面に出した前作の方が好みではあるものの、前作とは違ったテイストであるながらも見事に続編として成り立たせた監督の手腕は見事。
装甲車や銃火器類はリアリティとオリジナリティが混合する出来栄えで、アクション映画としても非常に見応えがあった。
また、主人公のリプリーは強い女性像の立ち位置を確立し（ターミネーター2のサラ・コナーを彷彿させる）、レベッカという少女の登場によってシリアスなだけでなくユーモア要素も加えられている。
また、アンドロイドを善として描いたのも前作とは大きく異なる点の一つ。
こういった部分からも、本作は続編作りにおける一つの手本とも言えるだろう。
サスペンスや繊細な恐怖心描写よりも、エンタメやパワフルさが好みな方は続編である本作のほうがおすすめ。
