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マイ・ガールのkoyaのレビュー・感想・評価

マイ・ガール(1991年製作の映画)
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公開当時、ヒットしたのは知っていたけれど、未見だった映画シリーズ。

この映画の時代設定は、1972年。
ペンシルべニアで葬儀屋を営むハリー(ダン・エイクロイド)と11歳の娘、ベーダ(アンナ・クラムスキー)は、父子家庭。母は、ベーダを産んだ時に亡くなってしまい、祖母と父に育てられました。いつもズボンを履いたちょっと生意気な女の子。
学校では疎外されていて、友達といえるのは、メガネっ子のトーマス・J(マコーレー・カルキン)だけ。

父が死化粧をする「美容師」を募集したところ、美容院の募集だと勘違いしたシェリー(ジェイミー・リー・カーティス)が家にやってくる。
シェリーは葬儀屋での仕事をOKして、父とシェリーはだんだん良い仲になっていくのですが・・・・内心おだやかじゃない、11歳の女の子。

マコーレー・カルキンの映画だとばかり思っていたし、彼の人気は絶大だったから公開されたけれど、あくまで主人公は女の子のベーダ。
同級生とはいえ、メガネをかけて病気がち、アレルギー持ちのカルキン君なんてベーダより背が低く、幼く見えます。
実はベーダは小学校の国語の先生に憧れているのですが、ベーダを中心に色々と変化が現れる、というよくできたキッズ・ムービーでした。

アンナ・クラムスキーのココロも身体も不安定な11歳の女の子というのが魅力的で時に、反抗的でおとなしいトーマス・Jは子分的存在。
まだまだ子供で、でも子供だからってあなどっちゃいけないよ、という繊細さがキラキラしている。

父とシェリーは結婚することになりますが、反抗的なベーダになんとか「大人の事情」をわからせようとするあたり、気持がゆれるのがただの安直な子供映画にはしていないところがいいですね。

テンプテーションズの曲「マイ・ガール」がテーマ曲となっていますが、ベーダの部屋にカーペンターズと映画『ヘアー』のポスターが貼ってあり、1970年代の雰囲気が満載でした。
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