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マイ・ガールのmのレビュー・感想・評価

マイ・ガール(1991年製作の映画)
3.7
思ってたよりずっとハードで重い。こんな小さな女の子にどうしてここまで色々な災難が降りかかるんだろう。。
周りの大人たちは優しいんだけどみんなどこかしら自分勝手で、ベーダは大事な時いつもほっとかれてしまう。ベーダ自身が賢くて強い子だから、みんな「この子は大丈夫」って思ってしまいがちだけど本当は全然大丈夫なんかじゃない。もっと甘えていいんだよって言ってあげたくなる。でも本当にベーダが甘えたい時に限って甘えられる人が近くにいないんだよね。それが辛かった。
特にベーダの父親には終始イラついてしまった。11歳の子供には刺激が強すぎる環境の中で母親なしで育てているのだから、その分ベーダに強いストレスがかかっているのは明らかだし、ベーダは割とわかりやすいSOSを出してるのにそれに気付かないふりして仕事の話ばかり。挙句の果てには再婚相手に夢中でベーダなんて見えてない。なんでもベーダに命令するしできてないと怒るしで、冷静にベーダの精神状態が心配になってしまった。結局最後の最後までベーダに真剣に向き合えてない気がする。トーマスJや再婚相手のシェリーの方がよっぽどベーダのこと考えてくれてると思う。父親が素敵な人だったらもっと物語にのめりこめたなあ。

でもとにかくベーダとトーマスJが可愛くて癒された。そしてこのピュアさが切ない。
ベーダは何も恐れてないように振舞ってたけど、トーマスJには全部わかってるんだな。だからこそ、魚釣りの時みたいな行動がさらっとできるんだろうな。
マコーレカルキン可愛かったのにどうして今あんな有様に…それもある意味ショックだわ
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