肉鹿

サンタ・サングレ/聖なる血の肉鹿のレビュー・感想・評価

3.4
メキシコシティ。サーカス団。女好きの父と両腕のない少女像を崇拝する母を持つ少年はふたりに翻弄される日々のなか、聾唖の少女と出会う。交流を深めていくが、彼女は父の浮気相手の娘だった———ホドロフスキー監督作品。

物足りない🥺
監督が「初めて観客のために製作した」と語るこの作品は、あきらかにわかりやすく作られてて薄味。
濃いめのカルピスぐらいしかなくて、前二作の原液2L飲まされてるような感じはない。

スプラッターシーン多めなのも迎合してる感じで、撮り方もどこかで見たような平凡なものになってて残念。
タトゥーも時代的に仕方ないとはいえ、お絵かき感強くて冷めてく。
世界観強め監督が観客を意識して試行錯誤するとつまらなくなるんだなあ、と新海誠監督の「星を追う子ども」思い出してたりした😂

それでも随所にセンスは光ってて、マッスル破壊おじさんに偽物おっぱいくっ付けたりウェディング白塗りゾンビは意味合い深いだけじゃなくて映像的にも面白くて魅力的✨
日本刀が出てきたり二人羽織みたいなのもあったりと、禅から日本にハマってた時期なのかなあと想像できて楽しくなります!

B級映画に近くなった感はあるけど、多少はホドロフスキー欲は満たせれるからなんだかんだ満足🤤
肉鹿

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