kazu1961

若草物語のkazu1961のレビュー・感想・評価

若草物語(1933年製作の映画)
4.0
▪️JPTitle :「若草物語(1933)」
ORTitle:「Little Women」
▪️First Release Year : 1933
▪️JP Release Date : 1934/10/04
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : 第6回アカデミー賞 脚色賞
▪️Appreciation Record : 2022-178 再鑑賞
🕰Running Time : 117分
▪️Director : ジョージ・キューカー
▪️Writer : サラ・Y・メイソン、ヴィクター・ヒアマ
▪️MusicD : マックス・スタイナー
▪️Cast : キャサリン・ヘプバーン、ジョーン・ベネット、ポール・ルーカス、エドナ・メイ・オリヴァー、ジーン・パーカー、フランセス・ディー、ヘンリー・スティーブンソン
▪️Review
1917年、1918年、1933年本作、1949年、1994年、2018年、そして2019年の『ストリート・オブ・マイライフ』と7度?も映画化されていると、概ねの脚本、ストーリーは同じなので、それぞれの監督の演出と世界観、それと四姉妹のキャスティングと演技の違いを楽しむ、私にとってそんな作品です。
ジョーを演じたのも有名なところだけでも、本作キャサリン・ヘプバーン、ジューン・アリソン、ウィノナ・ライダー、シアーシャ・ローナンとその時代の名優たちです。それぞれ特徴があって面白いです。
本作はオルコットの永遠のベストセラーの、トーキー初の映画化で、ジョーに扮した名優ヘプバーンを、大きく売り出すことになったG・キューカー監督作です。ヘプバーンの舞台的な演技が印象的で、後のジューン・アリソンとはまた違った良さがあります。演技指導で妥協を許さないキューカーにはうってつけの作品で、ヘプバーンの自由な個性が輝いています。幾多の映画化の中で一番の完成度の作品ですね!!

物語は。。。
次女ジョーはお転婆で物語作りの名手、長女メグ(F・ディー)は反対に淑やかな良妻賢母型、三女ベス(G・パーカー)は音楽を愛し心優しい病弱な娘、四女エミー(J・ベネット)は気位の高い現実家で絵が上手。隣家の富豪の孫ローリーはジョーに恋するが、彼女はそれを振り切ってNYへ。下宿先が同じベア教授(P・ルーカス)は教養高いドイツ人。彼はそれまでの空想的なゴシック・ロマンから、魅力的な自分の身辺を小説に書くことを彼女に薦めました。そこへベスの危篤の知らせが。。。急いで帰郷した彼女は今やエミーと結ばれたローリーと再会。皆に囲まれて喜びながらベスは逝きました。ぽっかり胸に穴の開いたジョーには、しかし、それを埋める人がいる。彼女の後を追って、出版されたその小説を手渡しにやって来たベア教授が。。。

淀川長治氏曰く、
“これはキャサリン・ヘップバーンのジョーですね、これがいいんだねえ。このジョーがね、あの次女ですか、これがなかなかやり手なのね。チャンバラの真似したりするのね。”
“この『若草物語』は、若い女の人がこんな生活ができたらいいのにな、こんな暮らしができて、こんな生活だったらいいのにな、という憧れの少女物語ですね。”

▪️Overview (映画. comより)
「愛の鳴咽」「人生の高度計」のキャサリン・ヘップバーンが主演する映画で、ルイザ・オルコット作の名小説に基づいて「ゴルフ狂時代」のセラー・Y・メイソンとかつて監督だったヴィクター・ヒアマンが共同して脚色し、「愛の鳴咽」「晩餐八時」のジョージ・キューカーが監督にあたり、「猟奇島」のヘンリー・ジェラードが撮影した。助演者は「金髪乱れて」のジョーン・ベネット、「鏡の前の接吻」のポール・ルーカス、「立上がる米国」のエドナ・メイ・オリヴァー、「一日だけの淑女」のジーン・パーカー、「濡れた拳銃」のフランセス・ディー、「愛の鳴咽」のヘンリー・スティーブンソンその他スプリング・バイントン、ジョン・デイヴィス・ロッジ、メイベル・コルコード等である。
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