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アンツのkoyaのレビュー・感想・評価

アンツ(1998年製作の映画)
4.0
このアニメはドリームワークス、アニメ第一弾だそうです。
Ants ではなくて、Antzなんですね。
Zという名前の働きアリが主人公。Ant Zという読み方もできるという訳。

もう、この映画、声優がねぇ。Zの声がウッディ・アレンですよ。
その時点でもう、このアニメ、子ども向けではないってわかってしまった。
ジーン・ハックマン、アン・バンクロフト、シャロン・ストーン、ジェニファー・ロペス、シルベスター・スタローン、クリストファー・ウォーケン・・・
もう、すごいですねぇ。

話も人種や戦争、革命だとか、もう子供向けじゃありません。
いわゆる人間社会の愚かさのアイロニカルな寓話。
当然ですが、虫の話なので、虫が苦手な人はダメでしょうねぇ。
いや、私は興味深く観ましたけれど、意外と、主義主張や批判皮肉が強い。
そうでなかったらウッディ・アレン、この役、引き受けなかったと思うなぁ。

最初、Zがカウンセラー(声はポール・マザースキー監督)に、愚痴愚痴言う所からしてもう、可笑しいといえばおかしいし、このシーンでおこちゃま、さようなら=ってわかったなぁ。

兵隊アリの所ではスローガンが掲げてあって
Free time is for Training time.
これ実際、ドリームワークス社のオフィスに掲げてあるスローガンなんだそうです。
ジーン・ハックマンが有無を言わせぬ為によく言う「解散!」は
Dismissed!でした。高校生レベルだそうですけれど、実際はこういう場面で使うんですね。覚えちゃった。

日本では作られそうもない、アメリカンなアニメ。
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