きよぼん

ゾンビランドのきよぼんのレビュー・感想・評価

ゾンビランド(2009年製作の映画)
4.1
ゾンビ映画におけるサバイバルって現実世界のメタファーなんて見方があります。たしかに辛いという意味では、現実世界もゾンビ後の世界もそう変わらないのかもしれません。でも多くのソンビ映画って、登場人物がシリアスなので、やっぱり生きることって辛いのね、ってなっちゃうんです。

もちろんそれも面白いんですが、自分がもうひとつみたいのは

「ゾンビがあふれる世界で、いや似たようなクソみたいな現実世界でいかに楽しく生きるか」なんです。世の中がどういう状況になったって辛いのはわかってる。じゃあどうすれば楽しく生きられるのかが観たい!それに答えてくれたのがこの映画です。

脳天気なコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)、ワイルドなタラハシー(ウディ・ハレルソン)、キュートなウィチタ(エマ・ストーン)&リトルロック (アビゲイル・ブレスリン)。

もうこの4人の虜になっちゃった!楽しい。クライマックスの遊園地のシーンの美しさと盛り上がり。これぞみたかったゾンビ映画です。

世の中が狂っていようが、この4人には関係ない。独自のルールを持っているから世の中がゾンビであふれようと、関係ないんですよね。
ただおかしいキャラだけではなくて、4人それぞれにコンプレックスや取り戻せない後悔がある。それでもクソみたいなゾンビの世界、現実世界を楽しそうに歩む。

いや、そんな難しいこと考えずにガハハと笑って気楽にみて、内容なんかすっかり忘れて面白かったと寝ればいいんです。でも、生きるための血となり肉となってる映画ってこういう映画なんでしょうなあ。
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