ジュヌヴィエーヴ役のドヌーヴが超絶美しい。だけど16歳には見えないゾ。
母親役のアンヌ・ヴェルノンも娘に負けないくらいの美熟女。彼女、96歳でご健在。ギイとは結婚させたくなかったのかな。
上映時間91分。短い映像の中に人生がぎゅっと詰まっている。だから繰り返し観れるんよ。
ギイが軍隊に入営してアルジェリアへ向ったのが、1957年11月。それからジュヌヴィエーヴが宝石商のカサールと結婚したのが1958年3月。たった3、4ヶ月の話だ。全体通してでもわずか6年。ジュヌヴィエーヴが16歳から22歳までの話。
いやー、待てなかったのかなーw とにかく彼らは二人とも行動が速い。若さですかねぇ。
劇中、帰還兵の抱える過酷な現実も垣間見えた。戦場から還ってきて社会に溶け込めず荒んでいくギイ。でもそんな彼のことを立ち直らせた人がいた。おおジュテーム、おいらはやっぱりマドレーヌが好きだ。
それにしても、やっぱりミシェル・ルグランの曲。耳に残る。ジャック・ドゥミ監督が影にかすんでしまう。
あれ、大映ドラマ「スクールウォーズ」ではアレンジした曲が挿入曲として使われていた。そのせいでどうしても山下真司の暑苦しい顔が頭から離れないよ、あぁ。
ミュージカルが苦手な人でも、この作品はすんなり受け入れられるのでは。色使いやセットにも要注目。
結構ジュヌヴィエーヴのことを打算的だと言う人が多いようだが、ちょっとアメリカ映画に毒されすぎなんでは。そして戦争のことを忘れてないかい。悪いのは彼女ではなく戦争だ。こればかりはどうしようもないよ。
本当に愛した人とは一緒になれない。別れにこそ真実の愛がある。ハッピーエンドなどという幼稚な代物は必要ないのだ、大人の国フランスには。
⇒色彩美術ベルナール・エヴァン。衣裳担当は彼の奥さん。夫婦でカラーコーディネートを究めた作品。
⇒54年スタンリー・ドーネン『掠奪された七人の花嫁』の七色の衣裳があの色彩設計の元ネタ。