わたがし

サスペリアのわたがしのレビュー・感想・評価

サスペリア(1977年製作の映画)
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 くどくどくどくど同じ音楽が延々流れるのがイライラするし、でもそれが画面の色彩美と相まって物凄い悪夢を見ているような気分になる。始終「どこから出てんだよその光!!」って感じの赤い光と青い光、緑の光……全編を通して毒々しいカラフルさが目の保養になる。
 そんなにこの頃の映画をたくさん観ているわけではないけど、当時の映画にしてはしっかり残酷描写があって、しっかり人間の肉体がサクッ!!と破損される瞬間とかをアップで映しているのがショッキング。みんな断末魔の叫びが素敵。
 これは、不思議の国のアリスという物語がこの世にはあるけれども、主人公であるアリスは偶然にも現実の世界に返ってこれたけれど、ほとんどの少女たちは帰れぬまま死んでいくんだよ、という話なのかもしれないと思った。ダリオ・アルジェントの映画初めて観たけど、私生活すごい変態そうだなあとだけ思った。翻弄されてはオロオロする主演の子がすごくかわいい。
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