牛猫

くまのプーさんの牛猫のレビュー・感想・評価

くまのプーさん(2011年製作の映画)
2.7
なくなったイーヨーの尻尾を探していた最中、謎の怪物にさらわれたクリストファーロビンを助けるため一同が奮闘する話。

1977年の完全保存版はプーさん1人がボケ役でみんなとの温度差がほのぼのとした雰囲気を醸し出していたけれど、それと比べて、みんなの知能レベルが大幅に下がったというか、プーさんのレベルまで引き下げられた感じ。ツッコミ役がいなくなったせいでそのシュールな世界観がよりカオスなものになっていた。
プーさんが途中見るはちみつの幻覚は、完全に薬物依存症のそれだし、ティガーの話の通じなさはギャグというよりサイコホラーに近いものを感じた。
巻き込まれるような形で酷い目に合うピグレットとイーヨーが気の毒にみえて笑うに笑えなかった。小さい子はこれを観て笑えるのだろうか。

クリストファーロビンの目の描き方が変わったのも地味にショック。あの無機質で表情の乏しい瞳が世界観に合っていて好きだったのに。

エンディングのアニメーションと絵本の使い方は楽しくて良かったけど、1977年版の方がプーさんらしさは感じられると思った。
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