デヴィッドリンチなのに普通の映画、というと語弊がありますが、いつもの悪夢や狂気といった要素はほとんどなし
お爺さんがトレイラーでゆっくり兄の家を目指すだけ、というシンプルな話なんですが、途中に挟まれる色々な人との会話が含蓄に溢れてて、かつ嫌味がない
私がもう少し歳をとったら、各々のセリフの重みも変わってくるのかなぁ
主人公のお爺さんが聡明でとてもできた人間であるが故に、途中で嫌なやつが出てきて邪魔する展開になったらあまりに辛い…どうしよう…！とハラハラしてましたが、幸いにも良い人しか出てきません
途中の鹿が好きなのにはねてしまうおばさんはシュールで唯一リンチっぽいかも
言葉少なめで表情で語るラストシーンで良い余韻を感じつつ終わります
じんわりと温まる、なかなか良い映画でした
てかこれも実話なのか！すげえことやる人はいるもんだ
