海底を逝く骸骨剣士
ではなくて…
骸骨海賊(^^)
ディズニーランドの
アトラクション、
カリブの海賊を元に
創られた、冒険譚！
「パイレーツ・オブ・カリビアン
呪われた海賊たち」
カリブ海沿岸で英国海軍は1人の遭難者を見つける。その船に乗っていた総督の娘エリザベスは遭難した少年ウィルの首にかかる髑髏のメダルを見て、思わず隠してしまう。そして数年後、このメダル、ウィル、エリザベスそしてキャプテンジャック・スパロウと名乗る海賊の出会いが壮大な冒険へと繋がって行く…。
00年代に大ヒットしたシリーズの第1作。
カリブ海を舞台に暴れまくるブラックパール号の呪われた海賊たちと元船長であるジャック・スパロウ、奇縁で結ばれた二人の男女が戦う冒険の物語。
公開当時はよくもまぁ、古臭いものを復活させたものだと。戦前に良く作られていたのは資料で読んでましたから。
実際、エリザベスやウィルの恋愛の絡んだ冒険ものだけなら、昔の冒険ものと実は変わらないでしょう。やはり、ジャック・スパロウの存在、演ずるジョニー・デップの怪演に依るところが大きいですね。
嘘か真か、狂気か才気か、どうにも掴みどころのないキャプテン・ジャック・スパロウを創り上げ、軽妙洒脱に演じきったジョニー・デップの怪演は改めて見ても楽しいですね。
彼とコンビを組むのは正に正統派、二枚目オーランド・ブルーム。古い時代なら彼一人でも十分なヒーロー役。姫に恋する身分違いの勇者役ですからね。その姫役は若きキーラ・ナイトレイ。前半は光り輝く、凛とした美しさで姫様を、後半は今の時代にあったアクティブさでギャップを出すヒロインを好演してます。敵に海賊船長らしさ満点のバルボッサのジェフリー・ラッシュ。英国のベテラン俳優さんはシェークスピアで鍛えられていてやはり巧いです(^^)
現代的にアップデートされた技術とディズニーの潤沢な予算で作られている為、大型帆船である海賊船や軍船による大海戦は迫力があります。また呪われた海賊達の骸骨化、ゾンビ化した姿も特殊メイク、CG技術によりリアルかつ愛嬌があり楽しい。海底を歩き軍船を襲うシーンが大好きですね。あのおどろおどろしさがたまらない。それに月光を浴びると本当の姿になる設定を活かした洞窟内の戦いは、編集の巧みさと合わせ、アイデアがお見事ですね。
ただ…骸骨が戦うシーンはレイ・ハリーハウゼンのアルゴ探検隊の大冒険にあった訳で、特撮としても味があり、個人的にそちらの方が好みなんですよ(^^)
アップデートされたシンプルな英雄モノにジョニー・デップと言う強力な俳優とキャラを得て大ヒットした作品。TVでずいぶん前に一度流し見ただけでした。シリーズで見ていないモノもあるのでゆっくり見て行きます(^^)
