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パリのランデブーのhanaのレビュー・感想・評価

パリのランデブー(1994年製作の映画)
4.0
エリック・ロメール監督の恋愛を主軸にした短編集。ロメール作品の中で、今のところ一番「花の都パリ」を感じました。

独立した3編のラブストーリーは、ほろ苦さと少しの甘さが共通点。そして美女率が高くて目の保養。

1話目は恋人の浮気疑惑で心が沈み気味の女性が主人公。ストーリーの構成的に一番好み。
2話目は元恋人同士がパリの穴場スポットでひたすら語り合うデート。ビフォアシリーズにフランス的な自由な恋愛観を織り交ぜたよう。
ラストは二人の女性の間で揺れ動く画家が主人公。「喜劇と格言劇」シリーズに加えたい位会話から男女の異なる性質や価値観、そして恋愛観が汲み取れて飽きない。

3編共に余韻を残さずあっさりと終わるので、気楽に観られるのも良い。「パリ」という街が好きなら、是非観て欲しいです。
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