なお

バイオハザードのなおのレビュー・感想・評価

バイオハザード(2002年製作の映画)
3.5
"The beginning"

今週末公開の新作『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』のための予習。

と言っても、『ウェルカム~』の方はゲーム作品をより忠実に再現することを目的としたリブート作品となるらしく、(恐らく)ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の本シリーズを全部見る必要はないんじゃないか、とも薄々思ったけどまあ一応。

ちなみにゲームの方は『3』は1周だけプレイ、アクション要素の強い『4』~『6』はそこそこやり込んで、『7』は怖すぎて途中棄権という経歴。

✏️T-ウイルス
ゲーム作品においても様々な事件の発端となった生物兵器が、映画版でも猛威を振るう。

ゲーム作品にはなかった「空気感染する」というなかなか絶望的な設定が追加されており、これがアリスの長い戦いの火蓋を切って落とすことに。
(てことは、ゾンビがせきとかクシャミなどで飛ばした飛沫でも感染するということなのかな…)

✏️クリーチャー
シリーズおなじみの敵・ゾンビ軍団や、機動力が武器のケルベロス。
そして本作最大の敵であり、ゲーム作品内でもその高い耐久力と機敏な動きでプレイヤーを苦しめたリッカーが登場。

群れで登場するケルベロスをいざ目前にすると、分かっていてもけっこうハラハラしてしまう。
リッカーもゲーム作品内での強さを知っていたためか、「強敵」としての雰囲気は十分。
バイオシリーズの敵たちはやはり造形というかデザインが素晴らしい。

✏️映画の出来は…
1時間40分という上映時間の割にはテンポが悪く、少々時間が長く感じた。
本作の醍醐味でもあるゾンビパニック的なシーンに移行するまでまあまあの時間を要しているからかなぁ。

人工知能<レッド・クイーン>をシャットダウンさせるためにやってきた特殊部隊員たちは、クリーチャーと関係ないところで残酷な死を迎えている。

地下実験施設・ハイブを司るレッド・クイーンが何をしたいのかもよく分からない。
アリスたちをなだめ、すかし、外に出したくないんだか助けたいんだか…

今一つ、登場人物や設定をうまく操れていない感。

☑️まとめ
今からちょうど20年前の映画ながら、おなじみのクリーチャーたちとの戦闘シーンや追い詰められるシーンには思わずハラハラ。
なので、初見ならば「ホラーアクション映画」としての価値はそれなりにある。
ただ一方で、人間ドラマや物語の展開運びには若干の粗さも目立つ。

映画終盤、マットを連れ去った研究員たちが口に出した「ネメシス計画」というキーワード。
ネメシスには自分もゲームの『3』でずいぶん苦しめられたので、どのような活躍を見せてくれるのか期待。

🎬2022年鑑賞数:13(2)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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