あやさん

スリーパーズのあやさんのネタバレレビュー・内容・結末

スリーパーズ(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ノンフィクション系やったんか、、、ずうん
そりゃあこんだけ時間をかけて描写するはずだ………事実を受け入れるには体力がいる。

命の価値は?ってボビー神父が問う。殺されたノークスの命の価値は?と。
価値なんてないと主人公は言う。だってまさにノークスによって、主人公ら少年たちの命の価値はnothingと見なされていたから。

復讐が重視されるヘルズキッチンの街が表すみたいに、ぜんぶが因果応報だ。
ホットドッグ屋さんの人生を軽視して人権を無視したから彼ら4人は少年刑務所に行くことになった。「彼は故郷から家族を呼び寄せるために頑張っていたのに……」という一文に表れる後悔。

キャロルはマイケルを愛していて、ジョンと(トミーじゃなくてジョンよな?)付き合っていて、主人公のことだって拒むつもりはなかった。
たぶん、彼女にとって4人のうちなら誰とでも一緒にいられたのだろう、全員を好きで、全員を好きでいながらマイケルをいちばんに愛し続けることができたのだろう。
同じことだったのだと思う。

溺れる子ども達のシーン。
閉塞感のなかでもがく子どもたちを、自分たちもその閉じられた街で生きながらなんとか助けようとする大人たち。
キングベニーとボビー神父、相反するふたりのファザーが支えるヘルズキッチンの街の、いろんな人種の複雑な家庭を持つ子どもたち。
キングベニーは汚れ仕事を引き受けて、ボビー神父は仕える神を欺いてまで2人を守った。

ケビンベーコン怖すぎやしロバートデニーロ渋すぎ。
この時代のブラッドピット、唇つねにテカテカすぎ。
キャロル役のミニードライバー、男の子たちの近くにいるのが似合うなあ。
あやさん

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