ばーとん

翔んだカップルのばーとんのレビュー・感想・評価

翔んだカップル(1980年製作の映画)
4.2
相米慎二のデビュー作。日活ロマンポルノ時代の名残りを色濃く感じる。高校生のカップルなのに全然爽やかさがなく、倦怠期の夫婦みたいに見える。そこがいい。ほとんど自然光だけで撮ってんじゃないかってくらい暗い映像。ロングテイクと即興的演技。1980年のアイドル映画としてこの演出は画期的だったはず。後の日本映画に多大な影響を与えただろうことが分かる。

主演の4人がみんないいんだけど、薬師丸ひろ子は既に仕上がってるね。この人は個性派アイドルだと思ってたけど、改めてみるとめちゃくちゃ可愛い。ちゃんと正統派美少女だった。数十年ぶりの鑑賞だったが、覚えているシーンや台詞が多々あった。観た時の印象以上に記憶に残る映画なんだな。
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