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チェンジリングのninaのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
4.0
これが実話ということに驚いた。こんなにも酷い話があっていいのか、話を聞かない警官に本当に腹がたった。
夕方には帰ると言って家を出たクリスティン。クリスティンを見送るウォルターのあの寂しげな表情が忘れられない。まるで最後と分かっているかのような顔。あの時仕事に行かなければって、視聴者の私が思うくらいだから当事者ならどれほど悔やんだことだろう。
なぜウォルターは家から出たのか、それが気になるけど答えは永遠に分からない。拉致された後もウォルターの行動は清く正しいものだった。その話が聞けただけでも、待ち続けた成果になるのではないかと。
ノースコットの狂気じみた行為に死刑では償いきれないと、甘いと思った。最後の無様な姿を見ても足りないと思った。
80年以上経ったあとに映画化となったため、登場人物が全員実在した人の名前だったところが妙に親近感が湧くというか、他人ごとではないように思えた。
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