ひろぽん

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇のひろぽんのレビュー・感想・評価

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇(2010年製作の映画)
3.6
アニメ劇場版『銀魂』1作目
辻斬りが横行している江戸の街で、桂の消息がわからなくなりエリザベスと共に桂を探し始める神楽と新八。一方の銀時は、盗まれた妖刀紅桜を探して欲しいと言う依頼を受け探し始めるが、辻斬りと妖刀紅桜は岡田似蔵へと繋がる。妖刀紅桜とは一体何なのか、その真相が明かされていくストーリー。


アニメ『紅桜篇』のリメイク
銀魂は原作漫画もアニメも実写も全て鑑賞するくらい大好きな作品。本作はアニメの紅桜篇に少しアレンジを加えたものを、劇場版として制作したため目新しさは全くない。

それでも、普段はだらけてやる気のない銀さんが本気になって仲間たちと共に戦う姿はやっぱりカッコイイし、かつての同士であるズラや高杉がメインで登場する展開は胸が高ぶる高揚感がある。

かつて銀さんに敗北した侍の似蔵と、妖刀と謳われる紅桜を中心に物語が展開していく。そこにズラや高杉の鬼兵隊が絡んでくるというストーリー。

数ある長編の中でも紅桜篇が人気な理由は、銀魂史上初めて銀さんが大苦戦する強敵の出現、高杉率いる鬼兵隊の登場、銀時たちの恩師である吉田松陽の名前が初めて登場し、銀時や高杉、桂の3人のはじまりの原点が明かされる回であるからだと思う。

銀時や桂と違う道に進んでしまった高杉と完全に決別する悲しいはじまりの物語であるというのがまた良い。

お気に入りのシーンは、お妙がジャンプを買いに行ったふりをして、銀さんのために服と傘、置き手紙を置いておくというお妙の粋な演出と、素直じゃない銀さんの台詞のシーンが心に沁みて好き。

シリアスな内容にもギャグ漫画特有のお笑い要素を入れ笑いあり、涙ありの作品にする唯一無二の感性が好きだが、個人的にはテンポの良いアニメ版の紅桜篇の方が好み。

主題歌のDOESの『バクチ・ダンサー』やエンディングソングの『僕たちの季節』も好きだが、アニメのDOESの『修羅』で終わるエンディングソングの方が圧倒的にカッコよくて好きだから、個人的には微妙な作品だった。
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