複雑な彼を配信している動画配信サービス

『複雑な彼』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

複雑な彼
動画配信は2026年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『複雑な彼』に投稿された感想・評価

三島由紀夫の女性向け同題小説(1966)を同年に映画化。監督は「宇宙人東京に現わる」(1956)などのベテラン島耕二。

会社重役の箱入り娘・冴子(高毬子)は国際線の機内でスチュワードの宮城譲二(田宮二郎)と出会う。頭が切れ行動的な宮城はプレイボーイだったが、やがて冴子と熱烈な恋に落ちる。しかし宮城には大きな秘密があった。。。

田宮二郎が浮世離れした格好良さで1966年のトレンディドラマのよう。主人公二人がデートする東京とリオデジャネイロの風景はオシャレに切り取られ、西田佐知子による挿入曲「さよならは云えない」「秘密」もロマンティック。

しかしラストの展開はかなりクセがあり、三島由紀夫自身の生き様が少し重なって見えた。

1966年当時、三島由紀夫は本原作と並行して『豊饒の海・第一巻 春の雪』を連載していた。1970年の自決に向けて、既に本作で“大義と行動”を理想とする生き様が描かれている事に注目しておきたい。

※原作の主人公のモデルは作家の安部譲二。

※MEMO
今夏『豊饒の海』全四巻を読破し、先週は第二巻『奔馬』の舞台のひとつである國學院大學に足を運んでみた。今年は三島由紀夫のフィルターを通して日本について捉えなおしている。
mingo
3.9
原作は三島由紀夫の長編小説。島耕二やっぱおもしれー!!併映の「夕やけ小やけの赤とんぼ」の方が傑作すぎだが、こちらはこちらで破天荒すぎのとんでもない逸品。この二本立ては良い。流石はヴェーラ、神名画座。
サンフランシスコ、リオデジャネイロにロケーションを敢行し、一筋縄ではいかないラブロマンス。田宮二郎が吐くからこそ映えるキザな言葉たち。天国でもナルシストでいて欲しい俳優の1人だな、
そして何よりラストの謎の男役で若山弦蔵がやってくるのだが、「答えがはやぁぁいっ」には観客全員大爆笑で死んだ
3.3
オシャレでカッコイイ男性客室乗務員・宮城譲二に心ときめかす冴子だったが、宮城は日本人のみならずイギリス人(?)やインド人とも浮き名を流してきたモテ男クン。しかも、井戸掘り・ボクサー・バーテン・新聞社のカメラマンと多彩な経歴を持つ上に、現在執行猶予中。さらには、怪しさプンプンの男から何やらヤバそうな仕事を持ちかけられている “複雑な彼” だった。

……という、若かりし日の安部譲二(!)をモデルにした三島由紀夫による同名小説の田宮二郎(!)主演による映画化作品。

原作未読だが、さほど筋は変わらないようだ。まあ、安部氏の人生が破天荒であったであろうことは想像に難くないとして、こういうオトコが三島由紀夫にとっての理想だったのだろうか。確かにそういう面はあったのだろうが、映画を観る限り、安部氏から話を聞いた三島が「おもろいネタみっけ」と一気に書き上げた娯楽小説の趣。

それを映像化しているワケだから当然ストーリーも明朗快活に破天荒。さらに、原作(あるいはモデルとなった人物)を一気に男前にしてしまった為に、万華鏡のように変化する主人公の様々な【顔】を繋ぎ止める【いわくありげな怪しさ】(原作未読だが、たぶん)が消滅し、それぞれの【顔】が何だか糸の切れた風船みたいになって軽やかかつてんでバラバラに空中浮遊。呆気にとられたまま話が進む。そして最後の最後に「何じゃそりゃ!?」の大転換。

資格じゅうぶんの珍品であった。

『複雑な彼』に似ている作品