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三等重役
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『三等重役』に投稿された感想・評価

森繁の人気シリーズ「社長シリーズ」のオリジナルだ。最初、森繁はあんまり出てこず、後半出ずっぱり。森繁をスターにした作品だが、内容は、ほのぼのだらけ。流行語と思われる「とんでもハップン!」とかでてくる。50歳以上の方でいう方もいる。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

2.5
製作当時はサラリーマンのリアルな悲哀を喜劇に仕立てたドラマだったはずが、70年たった今では戦後のサラリーマンの暮らしがどういうものだったかを知ることが出来る貴重な資料に。

そして自分を凡人と理解しつつも社員たちのために奔走する三等重役の河村黎吉の、コメディアン特有のわざとらしさがないあくまで等身大の人間として演技する姿は見れば見るほど味わいが増す。コメディやホームドラマのみならず島津保次郎や小津安二郎、黒澤明といった名匠とも仕事をしてきた名優の一つの到達点とも言え、早すぎる死(この映画が公開された年に亡くなる)が惜しまれる。

社長シリーズの時より若々しい森繁久彌(社長シリーズと違って切れ者なのが新鮮)&小林桂樹も見所。
odyss

odyssの感想・評価

3.5
【70年前の日本のサラリーマン】

BS録画にて。昭和20年代後半の映画です。

第二次世界大戦後に公職追放が行われたことは知られていますが、本当の公職だけでなく、大企業の幹部にもそういう例があったということなのでしょう。この映画は、人口10万人ほどの地方城下を舞台に、その都市では大企業として通っている某社で、本来の社長が公職追放で辞めたため、繰り上がりで社長になった人物、およびその部下たちの物語です。

新社長役の河村黎吉さんが、かなりやせこけていて(上半身裸で乾布摩擦をするシーンがありますが、文字通り骨と皮)貫禄がないので、いかにも急ごしらえの社長という感じです。BS放映後の解説では、この映画を撮影してまもなく亡くなったとのこと。まだ戦争の余韻が残っている時代ですから医療技術も現代から見れば未熟だったでしょうし、栄養状態も良くなかったのかも知れません。当時55歳ということで、何かで読んだところでは昔の会社の定年が55歳だったのは、当時は平均寿命が短かったので、だいたいそのくらいで死ぬ人間が多かったからだとのことですが、まさにその通りかなと思いました。

人事課長役の森繁久弥が、上役にさからわずに社内を泳ぎ回るサラリーマンを演じているのも見どころ。ヒゲを生やしているので老けて見えますが、このときの森繁は39歳。これも今からすれば「まだ30代」ですけれど、当時からすればもう中堅からヴェテランになりかけだったのでしょう。

戦後の女権の高まりだとか、新しい風俗もそれなりに取り入れられていますが、全体の筋書きはバランスがとれていて、ほどよい人情喜劇に収まっています。私が面白かったのは、社長が東京に出張するとき乗っている国鉄(今ならJR)の車両が一等車であること。今のようなリクライニングではありませんが、ボックス型座席にちゃんとテーブルがついていて、ボーイが飲み物や食事を運ぶようになっています。国鉄の一等車はその後廃止されて、それまでの二等車が繰り上がって一等車に、三等車が二等車になり、さらにその後、一等車はグリーン車に、二等車は普通車となりました。しかし最近は東北新幹線にグランド・クラスができて、事実上の昔の一等車復活となったことは知る人ぞ知るところ。

社員の仕事ぶりは今から見るとのんびりしています。新社長と人事課長が東京出張所に予告なしの視察に行ってみると、朝になっても出張所長はなかなか出てこず、学生服姿の小使いが最初に出社。こういう、学生バイト(?)を小使いに使っているというところもいかにも昔風です。

10時頃になってようやく出社した出張所長を社長は叱りつけるのですが、当然降格かと思いきや、会社の業績はそれなりに上がっていると説明されると納得してしまいます。さらに、実は出張所長が遅刻してくるのにはワケが・・・・という筋書きになっていて、人情喜劇である所以ですが、いくらワケがあっても責任者が毎日遅刻してくるのでは文字通り公私混同です。その辺が、まあ「昔はよかった」ということなのかも知れませんが、「映画だから」なのかも知れません。

何はともあれほのぼのと締めくくられていて、後味は悪くありませんでした。

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