ホイットモア大統領

アウトサイダーのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

アウトサイダー(1983年製作の映画)
4.2
2017年は、
「映画ファンを公言するなら、世に言われる"名作"をちゃんと観なければ…!」
と、各ジャンルの「あ」から順に鑑賞していき、ジャンル:ドラマの「あ」の名作に手を出したのが本作。

そのため、コッポラ作品だと知らずに鑑賞。
同じ"ファミリー"でも、『ゴッドファーザー』のような"組織"に対し、本作のような不良"グループ"も描き分けできるのは流石である。

トム・クルーズが出てるのは知っていたが、この頃が今に1番近い、筋肉お調子者キャラかな。
今やスーパーマンの母親であるダイアン・レイン、エミリオ・エステヴェスやパトリック・スウェイジなんかも、この頃から目に止まる存在感だった。

中でも特に、ケヴィン・ディロンは本作がその後の役者人生を決定付けたのかってぐらい、まんまのイメージでビックリ!笑

しかし、本作の1番はやっぱりジョニーを演じたラルフ・マッチオである。
家庭内環境が最悪、かつイケメンでもないが、誰よりも優しくて思いやりのある性格が、ラストに「Stay Gold」と重なると、本作が単なるアイドル映画ではないと気づくはずだ!!

終始暗く、なんだか緊張感が漂う作風も、子供時代の不安定さを炙り出しているよう。
俺は『ウエストサイド物語』よりも、本作の方が好みです。