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キートンのカメラマンのkazu1961のレビュー・感想・評価

キートンのカメラマン(1928年製作の映画)
4.3
▪️Title : 「キートンのカメラマン」
Original Title :「The Cameraman」
▪️First Release Year:1928
▪️JP Release Date :1928/09/22
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-530 再鑑賞
🕰Running Time:67分
▪️My Review
MGMに移籍したことによって、キートンの大胆なスタントなしのアクション的なコメディは影を潜めました。これは、MGMがキートンのクリエイティブ・コントロールを制限したためです。キートンのキャリアの転換期となった作品ですね。「MGM移籍後で唯一の佳作」などと評されるこの映画でさえやはりギャグの爆発度は減少しました。しかし、愛の物語として鑑賞するとそのプロットはなかなか秀逸で作品き引き込まれていきます。
やや一つのギャグのシークエンスが長く感じるところはありますが、一つ一つのシーンも印象的で、中国人の抗争などアクションそのものとカメラの視点が相まって見せ場になっていますし、記録された映像を通して真実を知ることの感動やラストで再び繰り返される祝福としての紙吹雪などは印象に残ります。そして何より猿の演技が天才的、ボート転覆のシーンを猿が撮影しているところが映された時には拍手喝采でした。
本作は、キートンがメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)と契約して以来初めての作品であり、2005年にアメリカ国立フィルム登録簿に追加された作品です。キートン自身はこの移籍を後悔した一方で、MGMの脚本部署は数十年にわたってこの映画を「完璧に構成されたコメディ」として新人作家を育成する際の手本にしたそうです。

物語は。。。
街頭カメラマンのキートンはニュース映画社の受付で働くサリーと恋仲になり、彼女のすすめで動画カメラマンになろうとするが、二重写しのとんでもないデタラメ映像(戦艦がニューヨークの街道を進む映像!?)をもちこんではバカにされる始末。ある日、モーターボートレースを撮りにいったキートンは恋人サリーが別の男とボートでデートしている所に遭遇。がその時ボートが転覆!男はサリーを助けないで自分だけ岸へ。。。

▪️Overview
「キートンの船長(キートンの蒸気船)」「キートンの大学生」と同じくバスター・キートン氏の主演になる喜劇で原作はクライド・ブラックマン氏とリュウ・リプトン氏の合作。「シンガポール」「大飛行隊」のリチャード・スカイヤー氏の撮影脚本によって「ブリキ帽」「滑れケリー」のエドワード・セジウィック氏が監督したもので出演者は前記バスター・キートン氏の他に「俺は新兵」「キートンの大学生」のマーセリン・デイ嬢の他にハロルド・グッドウィン氏、シドニー・ブレイシー氏、ハリー・グリボン氏等が出ている。(参考:映画. com)
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